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2024.06.21 16:45

転職人気企業ランキング 5年連続トップの企業とは

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昔であれば、一度就職したら定年になるまで同じ職場で働く、いわゆる生涯雇用という考えが主流だったが、今の時代は自分の働くスタイルややりがいに合わせて転職するというのが一般的だ。転職サービスのdodaが22~59歳のビジネスパーソンに対して調査した「転職人気企業ランキング2024」を発表。人気企業の上位は昨年と変わらない結果だった。

1位は、トヨタ自動車。33ある調査区分のうち、18区分で1位を獲得するなど、5年連続で1位の座に輝いた。投票した理由としては、「教育システムが整っていて、自分に合った役割や能力を引き出してくれそう」「グローバル企業なので、世界で活躍してみたい」など、世界に通用する力を身につけ、自分の能力発揮したいという人が多そうだ。

2位は、グーグル。昨年よりトヨタ自動車との差は縮めたものの、2位のままだった。生成AI技術が加熱するなかで、「AIを用いて次世代の技術研究開発者を目指したい」「技術力に秀でている。AI関連でOpenAIと競える」などと、AI技術に関する声が多くなっている。

3位は、ソニー。トヨタ自動車やグーグルには及ばなかったものの、「さまざまなイノベーションを生み出して社会に貢献しているから」「日本を代表するトップ企業で、メーカーとしても好きだから」と安定した人気を得ている。

4位は楽天グループ、5位はパナソニックとこちらも昨年と順位変動はなく、上位の牙城は高いようだ。

そうしたなかで、注目は27位のイオン。昨年の40位から一気にトップ30入りを果たしている。高水準の賃上げのほか業績も好調で、「社員を大切にしていそう」「経営が安定しているから」という声が寄せられている。

また、日本マイクロソフトも6位上がって12位に。伊藤忠商事(16位)、オリエンタルランド(18位)、日本航空(19位)なども大きくジャンプアップしている。さらに、昨年100位圏外からのランクインは、サンリオ(85位)、アメリカ航空宇宙局(NASA)(91位)、日本赤十字社(95位)の2社・1機関。NASAについては、「最先端技術に触れることができそうだから」「人類の未知の領域に挑戦できるから」と、最近の月面着陸に心を動かされた人もいるのではなかろうか。

上位を見てみると、IT・通信を中心とした企業が多く、最先端技術畑で働きたいという意欲のある人が多いのだろう。また物価高の影響で、給与・待遇がよりよい企業に興味があるという傾向も見られる。転職を考えている人は、こうしたランキングを参考に検討してみては。

文=飯島範久

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