1位は、トヨタ自動車。33ある調査区分のうち、18区分で1位を獲得するなど、5年連続で1位の座に輝いた。投票した理由としては、「教育システムが整っていて、自分に合った役割や能力を引き出してくれそう」「グローバル企業なので、世界で活躍してみたい」など、世界に通用する力を身につけ、自分の能力発揮したいという人が多そうだ。
2位は、グーグル。昨年よりトヨタ自動車との差は縮めたものの、2位のままだった。生成AI技術が加熱するなかで、「AIを用いて次世代の技術研究開発者を目指したい」「技術力に秀でている。AI関連でOpenAIと競える」などと、AI技術に関する声が多くなっている。
3位は、ソニー。トヨタ自動車やグーグルには及ばなかったものの、「さまざまなイノベーションを生み出して社会に貢献しているから」「日本を代表するトップ企業で、メーカーとしても好きだから」と安定した人気を得ている。
4位は楽天グループ、5位はパナソニックとこちらも昨年と順位変動はなく、上位の牙城は高いようだ。
そうしたなかで、注目は27位のイオン。昨年の40位から一気にトップ30入りを果たしている。高水準の賃上げのほか業績も好調で、「社員を大切にしていそう」「経営が安定しているから」という声が寄せられている。
また、日本マイクロソフトも6位上がって12位に。伊藤忠商事(16位)、オリエンタルランド(18位)、日本航空(19位)なども大きくジャンプアップしている。さらに、昨年100位圏外からのランクインは、サンリオ(85位)、アメリカ航空宇宙局(NASA)(91位)、日本赤十字社(95位)の2社・1機関。NASAについては、「最先端技術に触れることができそうだから」「人類の未知の領域に挑戦できるから」と、最近の月面着陸に心を動かされた人もいるのではなかろうか。
上位を見てみると、IT・通信を中心とした企業が多く、最先端技術畑で働きたいという意欲のある人が多いのだろう。また物価高の影響で、給与・待遇がよりよい企業に興味があるという傾向も見られる。転職を考えている人は、こうしたランキングを参考に検討してみては。