VC

2024.06.19 08:00

「スタートアップ後進国」を抜け出せるか、イタリア新興に特化したVCファンド

Getty Images

ユニコーン候補生を支援

IFFは、今後の4年で約25社に投資する予定で、すでに最初の2社に投資している。
advertisement

最初の投資先は、人事部門をターゲットとするテクノロジー企業のJet HRだった。同社は、イタリアで最もユニコーン入りの可能性が高い企業の一つとして注目されている。さらに、2社目の投資先は、市場調査業界で人工知能(AI)を活用するテクノロジー企業のGlautだった。IFFは、さらに少なくとも3社の投資先候補とすでに具体的な交渉を進めているとフランツィは述べている。

Jet HRの創業者でCEOのマルコ・オグレンゴは、IFFのアプローチがイタリアの起業家に必要な後押しを提供できると述べている。「多くのVCは、お金以上の価値を提供すると主張しますが、創業者が損をするケースが多すぎます」と彼は言う。「イタリアの成功した起業家が出資するIFFは、非常に強力なネットワークを構築しています」

IFFに参画する投資会社コイノス・キャピタルCEOのマルコ・モルゲーゼは、「このファンドは他の国々で成功を収めているが、イタリアではまだ実現していないモデルを再現できる」と述べている。
advertisement

「この種の創業者主導型のファンドは、イノベーションを重視する国々ではすでに幅広い成功を収めています」とモルゲーゼは指摘した。「米国では、20年近い歴史を持つファウンダーズ・ファンドがあり、欧州ではドイツの10x foundersやフランスのGalion.exe、北欧のByFounders、オランダのDutch Founders Fundなどが知られています」と彼は語った。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事