それによると、まず疲労状況を問うてみたところ、「元気な人」が21.8%と2割程度。あとは、「疲れている人(低頻度)」が38.5%、「疲れている人(高頻度)」が39.8%と、疲れていると訴えている人が8割弱もいることがわかった。
男女別にみてみると、疲れている人は男性が76.1%に対し、女性は80.4%と4.3ポイントも多い。
さらに、年齢別に見てみると、30代がもっとも疲労感が高く、元気さも少ない。逆にシニア層は元気な人のほうが疲れている人(高頻度)より上回っており、若い頃のような働き方から一歩身を引いた人は、生活に充実感が生まれているのかもしれない。
都道府県別に見てみると、元気な人が多いのは和歌山県で、2位が徳島県、3位が京都府と続いている。逆に疲れている人(高頻度)が多いのは岩手県がトップで、宮城県、東京都となった。特に地方だから、都会だからというわけではなさそうだ。
こうした疲労感はどこから来るのか、睡眠時間について聞いたところ、疲労度別に見てみると、疲れている人(高頻度)は、元気な人に比べて睡眠時間が短い傾向にあることがわかる。
睡眠の質についても、中途覚醒する人は、疲れている人(高頻度)に多く、しっかりと寝られない人ほど疲れているようだ。
また、休養についても同様の傾向で、疲れている人ほど休養時間が短い傾向にある。
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なにかとストレスを感じる世の中。こうした結果を見ると、ストレスによって良い睡眠が取れず、睡眠不足になって疲労が蓄積されるという悪循環に陥りがち。それがもっとも働き盛りの30代に集中しているようで、休日はストレス解消するような生活をすると、少しは改善されるのかもしれない。
出典:一般社団法人日本リカバリー協会「日本の疲労状況2024」より