健康

2024.06.24 16:45

疲れてる県民ランキング 東日本の方がやや高めの傾向

働き方改革が叫ばれてから、ワークライフバランスが考えられた取り組みを行っている企業も少なくないが、高齢化社会で人材確保もままならず、働き詰めになるという人もまた多いだろう。そんな状況下で、一般社団法人日本リカバリー協会が「日本の疲労状況2024」を発表。10万人規模の20~79歳までの男女に調査している。

それによると、まず疲労状況を問うてみたところ、「元気な人」が21.8%と2割程度。あとは、「疲れている人(低頻度)」が38.5%、「疲れている人(高頻度)」が39.8%と、疲れていると訴えている人が8割弱もいることがわかった。


男女別にみてみると、疲れている人は男性が76.1%に対し、女性は80.4%と4.3ポイントも多い。

さらに、年齢別に見てみると、30代がもっとも疲労感が高く、元気さも少ない。逆にシニア層は元気な人のほうが疲れている人(高頻度)より上回っており、若い頃のような働き方から一歩身を引いた人は、生活に充実感が生まれているのかもしれない。

都道府県別に見てみると、元気な人が多いのは和歌山県で、2位が徳島県、3位が京都府と続いている。逆に疲れている人(高頻度)が多いのは岩手県がトップで、宮城県、東京都となった。特に地方だから、都会だからというわけではなさそうだ。

こうした疲労感はどこから来るのか、睡眠時間について聞いたところ、疲労度別に見てみると、疲れている人(高頻度)は、元気な人に比べて睡眠時間が短い傾向にあることがわかる。

睡眠の質についても、中途覚醒する人は、疲れている人(高頻度)に多く、しっかりと寝られない人ほど疲れているようだ。

また、休養についても同様の傾向で、疲れている人ほど休養時間が短い傾向にある。

なにかとストレスを感じる世の中。こうした結果を見ると、ストレスによって良い睡眠が取れず、睡眠不足になって疲労が蓄積されるという悪循環に陥りがち。それがもっとも働き盛りの30代に集中しているようで、休日はストレス解消するような生活をすると、少しは改善されるのかもしれない。

出典:一般社団法人日本リカバリー協会「日本の疲労状況2024」より

文=飯島範久

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