暗号資産

2024.06.20 08:00

ブロックチェーンでファンを醸成、暗号資産とスポーツの「抜群の相性」

Hesham Elsherif/NurPhoto via Getty Images

オリンピックに対する熱狂が最高潮に達する中、スポーツ業界との提携は多くのラグジュアリーブランドにとって重要なテーマとなっている。

LVMHは、オリンピックとパラリンピックのプレミアムパートナーとして、グループ全体およびディオールやルイ・ヴィトンなどの各ブランド(メゾン)でアスリートアンバサダーと契約を結んでいる。

また、LVMHはパリに拠点を置くスタジオのコズミック・シェルターと協力し、写真、ビデオ、3Dモデルなどを通じてパートナーシップの多面性を紹介する没入型のゲーミフィケーション3Dプラットフォーム、The Maison of All Victoriesを立ち上げた。アンバサダーたちは、ゲームの進行に合わせてインスピレーションやニュースルーム、ソーシャルアップデートを共有する。

このような没入型体験は、訪問者が単なる傍観者ではなく、アクションに参加しているかのように感じさせる。テクノロジーはこの親近感を促進し、スポーツファンに応援の機会とアクセスを広げることができる。

暗号資産取引所大手のバイナンスでグローバル最高マーケティング責任者(CMO)を務めるレイチェル・コンランは、「ブロックチェーンは、スタジアムやグリッド(競技場やレーストラック)を超えたファン体験を向上させるための次のステップ」だと話す。

2022年以降、バイナンスは、サッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドと提携し、まさにこれを目的とした一連のNFTの開発を行った。

このコレクションは、ロナウドのキャリアにおいて重要な役割を果たした様々な都市と結びついており、それぞれに異なるストーリーが織り込まれている。トークンには、アートワークのポスター、ビンテージジャージ、試合のチケット、さらにはポルトガルでのイベントでロナウドと一緒にプレーする機会まで、様々な特典が付いている。

一部のトークンでは、ロナウドが一連の質問に対して嘘発見器テストを受け、その答えが本当なのか、それとも外交的な返答なのかを見るという特別なコンテンツへのアクセスも可能だ。

さらに、複数のトークンを保持することで、サウジアラビアの都市、リヤドへの旅行を抽選で獲得し、試合観戦ができるゲーミフィケーションされた収集機能もある。

米国時間6月16日に開始された特別限定版のオークションは777ドル(約12万2210円)から始まったが、一般のデジタルコレクタブルは35ドル(約5505円)と手頃な価格で提供されている。

コンランは、「目標は、伝統的な景品では体験できない特別な報酬やインセンティブを提供することです。現実の利益と実用性を確保しなければなりません」と語っている。
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翻訳=酒匂寛

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