スタートアップ

2024.06.27 14:15

チームを理解することが、スタートアップのスピードアップにつながる

スタートアップであれ大企業であれ、チームとして成果を上げるためには、様々な性格や傾向、仕事への取り組み方を持つ人たちと連携する必要があります。ある人にとっては常識であることが、別の人にとってはまったく不要なものに思えることもあるでしょう。お互いの違いを理解できていないと、摩擦や不満、ボトルネックが頻繁に生じる原因になりかねません。しかし、それはつまり、お互いの個性や違いを明確に把握できるシステムを「インストール」さえすれば、格段にスムーズな連携を実現できるということでもあります。要するに、チームにおいても「相互運用性」を高めることが重要なのです。

Coral Capitalでは、ギャラップ社の「ストレングスファインダー・テスト(クリフトンストレングス)」を活用しています。Coralに新しく加わったメンバーには全員、まずこのテストを受けてもらいます。その結果をチームと共有し、なぜそのようなスコアになったかを自己分析してもらうことで、互いの理解を深めることができるのです。ちなみに、現在のCoralチームの診断結果は以下の通りです。



上記のメンバーがそれぞれ誰かは公表しませんが、Member 1は私のことです。この結果を見て、「CEOらしい資質を持っている」と思われたかもしれませんし、「一緒に仕事をするのは大変そう」と思われたかもしれません。あるいはその両方かもしれません!

また、投資チームのメンバーは「戦略的思考力」の資質が上位に多くランクインしています。投資家として成功するには鋭い戦略的思考力が必要なため、これは驚きではありません。ところが面白いことに、投資チームは業務上、人脈作りや交流も多く行う必要があるにもかかわらず、「人間関係構築力」のスコアは全体的に低いのです。一方で、エコシステムチームのメンバーたちは「戦略的思考力」のスコアが低く、「人間関係構築力」のスコアが高い傾向があります。これらの結果を採用の基準として使うことはありませんが、チーム間でこのような傾向が見られるのは興味深いです。
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文=James Riney

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