同社によると、東南アジアや北米、中東、日本、韓国など新市場への進出を計画しているという。加えて、eスポーツ教育やデジタルコレクティブル、知的財産のライセンス供与などの分野への事業拡大を視野に入れている。共同で最高経営責任者(CEO)を務める共同創業者のマリオ・ホーとヒシャム・シャヒーンは目論見書の中で「急成長しているこの業界を育み、将来と若者のための可能性を見出すべく、業界の流れに影響を与えたい」と述べている。
調査会社Niko Partners(ニコ・パートナーズ)の最新の報告書によると、世界のeスポーツ市場規模は2022年に13億ドル(約2050億円)に達し、アジアと中東・北アフリカが56%超を占めている。eスポーツの大会の人気は高まっており、視聴者数は2022年の5億3200万人から2025年には6億4000万人以上に増えると予想されることが昨年9月のBoston Consulting Group(ボストン・コンサルティング・グループ)の調査で明らかになった。
米マサチューセッツ工科大学で財務を専攻したマリオ・ホーは、23歳だった2018年に中国・深センでNIP Groupの前身の1つであるVictory 5(ビクトリー5)を創業してeスポーツ分野に足を踏み入れた。その2年後に98歳で他界したアジア最大のギャンブル帝国の創始者スタンレー・ホーの息子であるマリオは、マカオeスポーツ連盟の会長も務めている。
(forbes.com 原文)