米国で採用される見込みのあるISAシステムは、どんなものであれ、ドライバーにオフにする選択肢を与える可能性が高いため、今回の調査結果によれば、人々が受け入れられる範囲でのみ有益になるだろうと、IIHSは述べている。
1802人のドライバーを対象に、3つのグループに分けて行った今回の調査では、車両の速度を制御するために介入するシステムよりも、ドライバーに警告を与えるシステムのほうが好まれる傾向が見られた。
ISAシステムが搭載されたクルマなら、ドライバーがスピードを出し過ぎることはないという根拠に基づき、保険会社が保険料を引き下げるのであれば、全グループの約70%のドライバーが、次に購入するクルマにはISAシステムを搭載してほしいと答えた。
その他、今回の調査では以下のようなことがわかった。
・頻繁にスピード違反をするドライバーは、たまにスピード違反をするドライバーや、滅多にスピード違反をしないドライバーに比べて、ISAを受け入れる可能性が20%低かった。このことは、ISAを最も必要とするドライバーが最も利用しない可能性があることを示唆している
・全体として、アクセルペダルを踏み込みにくくするシステムと、介入して速度を制御するシステムについて、それぞれ尋ねられた2つのグループでは、約半数が頻繁にこの機能を無効にするだろうと答えた
・連邦政府がISAシステムの搭載を義務化すれば、抵抗を克服できる可能性がある
・ドライバーは、他のほとんどのクルマにISAが搭載されていれば、自分もそれを受け入れると答える傾向が強かった。過去の調査では、自分がゆっくり走ると他のドライバーをイライラさせるのではないかと心配していることが示されていた
・高速道路や州間幹線道路では制限を緩和し、スクールゾーンなど歩行者や自転車の多い場所では厳格にするシステムであれば、ドライバーは速度超過防止技術をより受け入れやすくなるかもしれない
「このテクノロジーは、過去にはけっして不可能だった微妙な介入を可能にする」とハーキーは続ける。「次の課題は、自動車メーカーとドライバーにこの技術を受け入れるように勧め、人の命を救えるようにすることだ」
この調査に関する詳しい情報は、IIHSのサイトで閲覧できる。
(forbes.com 原文)