食&酒

2024.06.16 12:00

2024年版「世界のベストレストラン50」、日本からは3店が入選

1位に輝いたディスフルタールとは

審査会で試食された、ディスフルタールによる料理の1つ (Kike Rincon/Europa Press via Getty Images)

審査会で試食された、ディスフルタールによる料理 (Kike Rincon/Europa Press via Getty Images)

初めて世界トップに立ったディスフルタールは、長きにわたって注目の的だった。初ランクインは2018年で、2022年は3位、昨年2023年は2位だった。

同レストランを率いるシェフは、オリオール・カストロ、エドゥアルド・シャトルック、マテウ・カサーニャスの3人だ。彼らは1990年代に、伝説のレストランと呼ばれるEl Bulli(エル・ブジ)で出会った(エル・ブジは、かつて1位に輝き、「ベスト・オブ・ザ・ベスト」として殿堂入りしたスペインのレストラン。2011年に閉店)。彼らはディスフルタールを、バルセロナのアシャンプラ地区で開店した。

今年で開店10周年を迎えるディスフルタールは、「華やかさとディテールにこだわった、精巧な分子ガストロノミー」が特徴だ。

並外れたテクニックを用いた独創的な料理を、遊び心いっぱいの方法で提供することで知られている。コースは「クラシック」と「フェスティバル」の2種で、それぞれが30品目で構成されている。

前者のクラシックでは、ココナッツをあしらったタイ風のイカ料理、コンブを使ったスパゲッティとアーモンド、ブドウを添えた小鳩料理などが供される。

また、ブリオッシュのような食感のパンにキャビアがたっぷり詰まった名物料理「パンチーノ」や、「凍らせたガスパチョ」のサンドイッチなどもある。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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