専門的な分野で活躍しているプロフェッショナルの中には、さまざまな理由からAIをまったく利用しないという人もいる。成功している創業者やビジネスリーダーに、なぜ自分の仕事にAIを使おうとは思わないのか、その理由を聞いてみた。彼らの答えにあなたは驚くかもしれない。
仕事にAIツールを使おうとは思わない創業者やビジネスリーダー
Punchline Copy(パンチライン・コピー)の創業者であるリアナ・パッチは、彼女自身のことを「おもしろいコピーを専門とする変換コピーライター」と表現する。「まだ、今のところ、私が創るものとAIツールが作れるものの間には、かなり広い溝がある」というパッチは、AIツールのChatGPTが作り出すジョークを評価していない。「AIのジョークは正確に言えばジョークではありません。それはジョークの形をした文章です」。笑いごとではない。ミナ・リザニンはニューヨークを拠点とするML Interiors(MLインテリアズ)の創業者だ。彼女はAIツールの使用を完全にやめた。AIで作成されたものが少しも良いと思えなかったからだ。「Midjourney(ミッドジャーニー)は、AIが画像を生成するということで、最初はとてもクールに思えました。しかし、ほとんどの場合、生成された画像は現実的ではなく、時にはイスの脚が5本あるというような間違いも見られました」と、リザニンは説明する。インテリアをデザインする会社にとって、これは明らかに問題だ。
ビジネスコンサルタントのサマンサ・ケリーは、AIで生成されたコンテンツのスタイルが好きではないという。「多くの人がLinkedInの記事や投稿を書くためにAIを使っていることに驚きます!」というケリーは、それが「偽りの経済」、つまり手間や時間を節約しているつもりで、実は無駄なことだと考えている。「人間の温もり、共感、知識、熱意に勝つことはできません」少なくとも、今のところは。