マーケティング

2024.06.17 11:15

動画マーケティングの先駆「ブランデッドムービー」 今年の受賞作は? #BRANDED SHORTS 2024

『できないことは、みんなでやろう。「紅丸」篇』

企業がブランディングを目的として制作したショートフィルム(ブランデッドムービー)の祭典「BRANDED SHORTS 2024」が、今年も赤坂インターシティAIRで開催された。

米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA) 2024」。

本映画祭の公式部門として、世界の動画マーケターが注目するのが「BRANDED SHORTS」で、日本で唯一の国際的な広告映像部門だ。
「BRANDED SHORTS 2024」

「BRANDED SHORTS 2024」

──従来のコミュニケーションプランニングだけでは、顧客とのエンゲージメント醸成が難しくなってきた時代。企業と顧客とのコミュニケーションも大きく変化し、昨今、動画マーケティングに力を入れる企業が増えてきている。 そんな中、「ブランデッドムービー」と呼ばれる映像作品が、「生活者にとっての価値(エンターテイメント性や有益性)」と 「企業やブランド側からのメッセージや理念」を両立し得るコンテンツとして注目を集めているのだ。

今年は世界からエントリーされた747作品の中から、インターナショナル部門、ナショナル部門、HR部門 supported by Indeed、観光映像大賞のノミネート作品が選出された。

ノミネート作品は、インターナショナル部門からマーティン・スコセッシ監督・主演『ウェブサイトを作ろう』(Squarespace)、ライアン・ゴズリング主演『カレラを求めて』(TAG Heuer)、ナショナル部門から堺雅人氏出演『Share The Challenge できないことは、みんなでやろう。「紅丸」篇』(丸紅)などだ。

その中からさらに、審査員*が8つの視点(必然性、認識変化力、シェアラブル、メッセ ージ力、視聴維持力、オリジナリティ、時代性、視聴後の想起力)をもとに選定、審査した”最も優れたブランデッドムービー”「Branded Shorts of the Year」ほか、各部門の優秀賞やアワードが6月12日、「BRANDED SHORTS 2024」で発表された。

同日発表された「Branded Shorts of the Year」を以下、紹介する。

*審査員
・高崎卓馬(クリエーティブ・ディレクター)※審査委員⻑
・浅井雅也(Droga5 Tokyo, Part of Accenture Song チーフクリエイティブオフィサー) 
・雨無麻友子(スタジオねこ 代表取締役 /映画プロデューサー)
・木村健太郎 (博報堂 執行役員インターナショナルチーフクリエイティブオフィサー、博報堂ケトル ファウンダー) 
・箱田優子 (映画監督)


インターナショナル部門
Branded Shorts of the Year

「8つの視点(必然性、認識変化力、シェアラブル、メッセージ力、視聴維持力、オリジナリティ、時代性、視聴後の想起力)から、最も優れた海外の作品に授与される賞」

受賞作:I'm Dying Inside/死にそうな私たち

【広告主】Modibodi
【広告会社】Howatson+Company
【制作会社】FINCH

TikTokで活躍するコメディアン、サマンサ・アンドリュー出演の本作は、シェアハウスに住む少女たちの日常の会話の中で、彼女たちの生理中の体験談や「タブー」について語る。サニタリーアイテムを提供するModibasicsがどのように彼女たちに寄り添っているかも描かれる。


ナショナル部門
Branded Shorts of the Year

「8つの視点(必然性、認識変化力、シェアラブル、メッセージ力、視聴維持力、オリジナリティ、時代性、視聴後の想起力)から、最も優れた国内の作品に授与される賞」

受賞作:ストレートパス Straight Path

【広告主】東レ
【制作会社】Mt. MELVIL

戦後のベトナム。9歳の少年トリは、物事が整然としていることが好きだった。計画通りに進むことやまっすぐな道を進むことに喜びを感じていた。アメリカに渡った彼は、蛇口をひねるだけできれいな水が手に入ることに驚いた。トリ少年の忠実な一歩一歩の歩みとサバイバルを乗り越えた先の大きな成功への道のりを追いかける。




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構成=石井節子

ForbesBrandVoice

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