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2024.06.13 11:00

フォーブスが選ぶ「世界最高の投資家」2024年版に初登場の6人

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フォーブスは6月4日、世界最高の投資家ランキングであるMidas list(ミダスリスト)の2024年版を発表した。「ミダス」とはギリシャ神話に登場する王の名で、触れるものすべてを黄金に変える力(ミダスタッチ)を持っていたとされている。

本ランキングの選考はフォーブスとトゥルー・ブリッジ・パートナーズが共同で行い、世界最高の投資実績をあげた100人を毎年選出している

ここでは今年、このリストに新たに選出された6人の投資家を紹介する。

トレイ・スティーブンス(ファウンダーズ・ファンド)

2013年にピーター・ティールから電話を受けたトレイ・スティーブンス(40)は、どう答えていのかわからなかったという。物議を醸すテック業界のビリオネアで、防衛テック大手のパランティアの共同創業者でもあるティールは、自身のベンチャーキャピタルであるファウンダーズ・ファンドで新たなファンドを設立し、パランティアの初期従業員だったスティーブンスにディールメーカーとして加わるよう求めたのだった。

「彼は私にとって上司のような存在で、その依頼がオファーなのか命令なのか分からなかったのでした」とスティーブンスは振り返る。

それから10年以上が経った今、スティーブンスは、ファウンダーズ・ファンドの投資で大きな成功を収め、フォーブスのミダスリストに選出された。

今年のリストには、彼に加えて、FPVベンチャーズのウェスリー・チャンやBAIキャピタルのアナベル・ユー・ロン、IDGキャピタルのジャスティン・ニュウ、エマージェンス・キャピタル・パートナーズのケビン・スペイン、スパーク・キャピタルのジェレミー・フィリップスら、5人の投資家が新たに選ばれた。

スティーブンスは、主に防衛と製造関連に投資を行っており、最近の投資先には、防衛インフラのハードウェアとソフトウェアを開発する軍事請負業者のGecko Robotics(ゲッコーロボティクス) や、宇宙で光ファイバーケーブルや医薬品などを製造する航空機を開発するVarda Space Industries(バルダ・スペース・インダストリーズ)が挙げられる。

しかし、彼にとって最大の投資の成功は、彼自身がVRヘッドセットのOculus共同創業者であるパルマー・ラッキーと共同で立ち上げた防衛テクノロジー企業のAnduril(アンドゥリル)への投資によるものだ。2017年にファウンダーズ・ファンドがシード資金を提供したアンドゥリルの評価額は今や、100億ドル(約1兆5700億円)に達している。
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編集=上田裕資

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