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2024.06.10 16:37

「レガシー」とは?ビジネスでの意味と使い方、例文とともに解説

レガシーの意味とは?

レガシー(legacy)とは、「遺産」や「伝統」を意味する言葉で、ビジネスシーンやIT分野など、さまざまな場面で使用されます。良い意味で使われることもあれば、時代遅れといった悪い意味で使われる場合もあります。レガシーは単に古いものを指すのではなく、価値があるものや次の時代に受け継がれるものを意味することが多いです。

分野別のレガシーの意味

ビジネスにおける「レガシー」

ビジネスの分野では、レガシーは「伝統的な」「過去から長く続く」といったプラスの意味で使われることがあります。一方で、「時代遅れの価値観」や「従来型のもの」といったマイナスの意味でも使われます。伝統を受け継ぐ企業を「レガシーカンパニー」と呼ぶこともあります。

IT分野における「レガシー」

ITの分野では、レガシーは「時代遅れのシステム」という意味で使われます。技術の進歩が速いIT業界では、新しいシステムに取って代わられる古い技術やシステムを「レガシー○○」と呼びます。例えば、古いシステムを「レガシーシステム」と言い、これを維持することがコストや効率の面で問題となることが多いです。

オリンピックにおける「レガシー」

オリンピックの分野では、レガシーは「オリンピック開催後に開催国や開催都市に残る価値」という意味で使われます。例えば、インフラの整備や競技施設の設置、経済的な影響などがオリンピックレガシーにあたります。

政治における「レガシー」

政治の分野では、レガシーは「後世に残る価値のある業績」という意味で使われます。政治家が任期中に行った活動が次の世代に有益な影響を与える場合に使われます。

レガシーの使い方と例文

レガシーを継ぐ

レガシーは「伝統」を意味するため、それを受け継ぐ際に使われます。

・新型モデルは創業当初のレガシーを継いでいる。

レガシーコスト

「レガシーコスト」は「負の遺産」という意味で、過去の決定が現代において経営を圧迫する費用を指します。

・経営の継続には、レガシーコストを抑える必要がある。

レガシーシステム

「レガシーシステム」は「時代遅れのシステム」を指します。

・レガシーシステムを新しいものに変える必要がある。

レガシーの言い換え表現と類義語

ポジティブな意味

レガシーをポジティブな意味で使用する場合、「業績」や「功績」と言い換えることができます。

・この会社が成長したのは、先代の社長のレガシーがあったからだ。

中立的な意味

中立的な意味では「遺産」や「従来型の」と言い換えることができます。

・あの会社は、200年前から続くレガシーな組織だ。

ネガティブな意味

ネガティブな意味では「過去の遺産」や「古びた」といった表現が使われます。

・DX化に反対するレガシーな体質の企業が存在する。

レガシーの対義語

レガシーの対義語として「モダン(modern)」があります。モダンは「現代的」「近代的」という意味で使われ、レガシーの対義語として適しています。また、英語の「cutting-edge」や「the latest」も同様の意味で使えます。

まとめ

レガシーは「遺産」や「伝統」を意味する言葉であり、良い意味でも悪い意味でも使われます。ビジネスやIT、政治、スポーツなどの分野で異なるニュアンスを持つため、適切な文脈で使い分けることが重要です。レガシーの理解を深め、正しく使いこなすことで、効果的なコミュニケーションを図りましょう。

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