2000人規模の同旅団は、対峙しているロシア軍部隊の兵力をざっと3倍と見積もっている。注目すべきは、ロシア軍の損害はウクライナ側の7〜8倍にのぼっていることだ。つまり、損害はロシア側に著しく偏っている。
今回の映像を含め、アウジーウカとポクロウシクの間の戦場を撮影したいくつかのドローン映像は、この偏った損耗率を示す証拠とみることもできるかもしれない。
たとえば、5月上旬に撮影されたある映像では、やはりブラッドレーの乗員が、歩兵を乗せたMT-LBが近づいてくるのに気づき、射撃を加えていた。このMT-LBは歩兵を降ろした直後にブラッドレーから25mm弾を浴びせかけられ、破壊されている。ウクライナ国防省は「M2ブラッドレーがお手本を見せました」と戦果を誇っている。
M2 Bradley shows how it’s done.
📹: 47th Mechanized Brigade pic.twitter.com/sjviFSUXdt — Defense of Ukraine (@DefenceU) May 2, 2024
Video of two Russian BTR-82 with roof and side screens and infantry coming under fire from a Bradley IFV from Ukraine's 47th Mechanized Brigade.https://t.co/sbXSRJsErN pic.twitter.com/UQLvZdKNPA
— Rob Lee (@RALee85) June 2, 2024
そして、同様の結果が繰り返されることになるだろう。ウクライナ軍は米国から以前に受け取った200両かそこらのM2のうち数十両を失ったが、新たに供与された100両あまりでそれを補いつつある。
一方のロシア軍は、装甲車両の損失があまりに多いため補充が追いつかず、一部の突撃部隊にゴルフカートのような全地形対応車やオートバイを配備するほど窮状が深まっている。
防護の薄いこうした民生車両がM2と直接交戦した場合、MT-LBやBTR以上にひどい結果が待っていることは言うまでもない。
(forbes.com 原文)