マイクロソフト、携帯型ゲーム機を発表か 9日のXbox Games Showcaseで

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マイクロソフトは常々、Xboxのゲームを「どこでも」遊べるようにしたいと言ってきた。それがもうじき実現するかもしれない。

著名リーカー「eXtas1」からの新しい情報によると、マイクロソフトは9日に開催する「Xbox Games Showcase」で、新しいハンドヘルド(携帯型)ゲーム機を発表する予定だという。同イベントはかつてE3が行われていたのと同じ時期に開かれるようになったもので、新ハードを発表するには絶好の場だ。

Xbox部門を率いるフィル・スペンサーは3月、「さまざまなハードウエアの形状」を検討していると語り、XboxがSeries X・Sのような箱型据え置き機以外のものにも進化する可能性を示唆していた。新ハードの形として最も有力視されるのが、携帯ゲーム機だ。スペンサーは飛行機で移動中にLenovoの携帯型ゲーミングPC「Legion Go」をプレイした経験についても語っており、携帯型ゲーム機を開発したいという意向を強くにおわせていた。

Xboxがこれまで、あらゆる場所でゲームをプレイできるようにする方針を打ち出してきたことや、ストリーミングでゲームを遊べるようにしたこと、そしてNintendo Switchを筆頭とした携帯型ゲーム機が大成功してきたことを考えると、Xboxがこの分野に参戦したいことも納得だ。

しかし、新ハードがどのような形の製品になるかによって、その成功は大きく左右されるだろう。ソニーが昨年発売した「PlayStation Portalリモートプレーヤー」は、やや限定的なストリーミング機能を持つ製品で、Switchのような真の携帯ゲーム機とは言えないものだ。マイクロソフトも同じ道を進むのだろうか? それとも、携帯型ゲーム機上でソフトを稼働させられるものを投入するのだろうか? PS Portalと同じような製品が大きなインパクトを与えられるとは思えない。両方の機能を持つ製品になる可能性もあるが、マイクロソフトがストリーミングを中核的な機能として搭載しない携帯型ゲーム機を作るとは思えない。

マイクロソフトは以前から、Xboxゲームの裾野を広げようとしている。発売と同時にPC向けにリリースしたり、モバイル端末でのストリーミングで遊べるようにしたり、そして最近では、これまで独占タイトルだったソフトをPSやSwitchで展開したりした。この路線をさらに推し進める上で、残された方法はわずかだ。その最上位にあるのが、ポータブルデバイスの投入だ。詳細は9日の「Xbox Games Showcase」で判明するとみられるが、今回発表されなかったとしても、将来その可能性がなくなるわけではない。市場に開いた穴は消えることはなさそうなのだから。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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