アックマンは、今回の株式の売却後も、評価額が105億ドル(約1兆6000億円)とされる同社の約50%を所有しており、彼の持ち分は52億5000万ドル(約8161億円)と試算できる。フォーブスはアックマンの合計の保有資産を推定92億ドル(約1兆4000億円)としている。
さらに、パーシングに詳しい人物によると、2015年のフォーブスの『30 UNDER 30』のファイナンス部門に選ばれた最高投資責任者のライアン・イスラエルが約10%の株式を所有しており、彼の資産も10億ドル(約1554億円)を超えたことが確認された。
パーシングの投資家グループには、シリコンバレーの大物の資産運用会社のアイコニックや、専門保険会社のアーチ・キャピタル、イスラエルの保険会社のメノラ・ミバタキムなどが含まれている。ウォール・ストリート・ジャーナルは先週、パーシングが2025年末から2026年初頭の上場を目指していると報じていた。
「20年以上前に創業した会社のパートナーに、世界トップクラスの投資家グループを迎えられたことを大変光栄に思います」とアックマンは3日のプレスリリースで述べた。
パーシングは、4月末時点で163億ドル(約2兆5000億円)の資産を運用しており、2023年には1億5500万ドル(約240億円)の運用報酬と3億1200万ドル(約485億円)の成功報酬を稼いでいた。同社は、利益に対して年間1.5%の運用報酬と16%の成功報酬を請求している。
パーシングは、わずか41人の社員による高い利益率や、今夏に開始予定の個人投資家向け米国上場クローズドエンドファンドの「パーシング・スクエアUSA」の存在を投資家にアピールした。同社の運用資産のほとんどは現在、ロンドンとアムステルダムに上場しているクローズドエンドファンドで保有されている。