北米

2024.06.05 17:30

トランプに暗雲 無党派層の半数超「選挙戦から撤退すべき」

第三極の候補で構図複雑に

ABCニュースとイプソスの調査結果によると、この件でトランプが罪に問われたのは政治的な動機に基づくと答えた有権者は無党派層でも51%にのぼった。共和党支持者では83%、民主党支持者では20%だった。

最近のいくつかの世論調査でもトランプとバイデン支持率はなお拮抗しているが、第三極の候補がバイデンを不利にする可能性もある。米公共ラジオのNPRとPBSニューズアワー、マリスト大学が5月30日に発表した共同世論調査では、バイデンはトランプとの直接対決なら2ポイントのリードを保っているものの、無所属のロバート・F・ケネディ・ジュニアのような第三極の候補を含めるとトランプがバイデンを4ポイント上回るという結果になっている。

勝敗を左右するスイングステート(揺れる州)では、これまでトランプがやや優勢となっている。ブルームバーグ通信とモーニング・コンサルトが5月、有罪評決前に実施した共同世論調査では、スイングステート7州全体の支持率でトランプがバイデンに4ポイント差をつけていた。

トランプに対する量刑は7月11日に言い渡される予定となっており、最も重い場合は禁錮136年、罰金17万ドル(約2600万円)を科される。トランプは有罪評決を不服として控訴する方針を示している。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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