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2024.06.12 16:45

交通事故の賠償に満足したのは4割弱、トラブルも2割弱経験

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警察庁の道路の交通に関する統計によると、2023年は交通事故発生件数(物損事故を含まず)が30万7911件、死者数が2678人と、2005年から年々減っていた発生件数と死者数が18年ぶりに増加した。クルマ(バイクも含む)同士なら保険に入っているはずなので、保険会社同士で交渉するだけで済むが、相手が保険に入っていない、逃げられたなどといったら交渉もままならないので目も当てられない。そんな交通事故事情について、法律相談サイトのペンナビ交通事故が交通事故に関するアンケート調査を実施し、結果を公開している。

それによると、自身もしくは家族が交通事故に巻き込まれたかの問いに対し、「一度もない」が54.2%で、残りの45.8%の人が自身もしくは家族が事故に遭った経験があった。

また、事故の経験があると回答した1373人に対し、事故処理は誰に相談したかの問いには、「自分が加入している保険会社」がもっとも多く、続いて「相手方が加入している保険会社」「警察」となっている。

続いて、被害者となった経験のある300人に損害賠償や治療費などの金銭的な補償はしてもらえたかの問いに、「もらえた」は69.7%。賠償金額に満足しているかの問いには「とても満足している」「やや満足している」合わせて39.2%と半分にも満たなかった。

事故にあったときの賠償金額は、10万円未満が34.4%でもっとも多く、10~30万円未満が24.9%、30~50万円未満が16.8%となっている。このあたりは被害の程度によって大きく左右されるが、最高額は3000万円となっており、交渉次第でも差が発生する可能性が高そうだ。

一方で事故後の対応でトラブルがあったかについては、「あった」が18.7%と2割弱がトラブルを経験。どういったトラブルかの問いには、「加害者の謝罪がない」がもっとも多く、「交通事故の過失割合でもめた」「示談交渉がなかなか進まない」と続いている。

筆者も若い頃は事故を起こした経験はあるが、相手もクルマやバイクなのでほぼ保険会社任せで終了している。過失割合に関しては確かに納得いかないケースもあったが、自分の懐は傷めなかったので、保険会社に一任していた。

最近は、ドライブレコーダー装着車も多く、過失割合に関しては正確性が上がっているはず。とは言え、加害者となった場合は、被害者に誠心誠意の対応をしてほしいものだ。

出典:ペンナビ交通事故「交通事故に関する調査」より

文=飯島範久

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