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2024.06.07 16:45

雨に濡れても大丈夫なガジェットを見分ける 「IPコード」の意味

プレスリリースより

梅雨から本格的な夏になり、ゲリラ豪雨やら台風やら、なにかと雨に濡れることが多い季節になるが、みなさんのイヤホンの防水性能は大丈夫だろうか。イヤホンなどの機器には防塵防水の性能を表すIPコードというものが示されている。その意味を知っておけば、自分が使うシチュエーションに合ったイヤホンが適切に選べる。

アメリカ発のオーディオブランドJLabの日本法人JLab Japanは、これからの季節に備えて防水イヤホンの選び方を伝授している。つまり、IPコード(IP保護等級)の正しい読み方だ。IPコードとは、国際電気標準会議で定められたエンクロージャーによる保護等級のこと。エンクロージャーとは筐体とか外郭とも呼ばれるが、つまりは製品のケース、「ガワ」のことだ。

IPコードは、粉塵などの固形物と水が内部にどれだけ入り込みやすいかを固形物は6段階、水は8段階で表している。たとえば、IP53とあれば、固形物に対しては5等級で、水に対しては3等級の保護性能があるということになる。

人体・固形物に対する保護
0 防塵性能なし
1 人の手など、直径50mm以上の固形物が内部に侵入しない
2 人の指など、直径12.5mm以上の固形物が内部に侵入しない
3 工具の先端など、直径2.5mm以上の固形物が内部に侵入しない
4 ワイヤーなど、直径1.0mm以上の固形物が内部に侵入しない
5 機器の動作に支障をきたしたり安全を損なったりすほどの粉塵が侵入しない
6 粉塵の侵入を完全に防止する

水の侵入に対する保護
0 防水性能なし
1 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響が起こらない
2 垂直から15度以内の傾きで落ちてくる水滴によって有害な影響が起こらない
3 垂直から60度以内の傾きで落ちてくる水滴によって有害な影響が起こらない
4 いかなる方向からの飛沫であっても有害な影響を受けない
5 いかなる方向からの噴流水であっても有害な影響を受けない
6 いかなる方向からの強い噴流水であっても有害な影響を受けない
7 一定の時間・水圧のもとで水中に没しても内部に水が侵入しない
8 7より厳しい条件のもとで水中に没しても内部に水が侵入しない

iPhoneは、IP67以上という高い性能を謳っている。JLabのイヤホンは、すべてIPX4以上の防水性能を誇っているが、安心して使うにはIP55以上がお勧めとのこと。たとえば、IP66の「Epic Air Sport ANC」は、突然真横からホースで水をかけられても大丈夫ということになる。ただし、これはあくまで国際標準規格に適合しているということであって、製品の性能を保証するものではないのでご注意を。また経年によって性能が低下することもあるので、乱暴な扱いは避けよう。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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