経営・戦略

2024.06.04 14:00

Spotifyが米国の月額料金を値上げ、株価は5%上昇

Shutterstock.com

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音楽ストリーミングのSpotify(スポティファイ)は米国時間6月3日、米国における月額プランの価格を昨年に続いて再び引き上げると発表した。これを受け、同社の株価は約5%上昇した。

Spotifyの株価は、3日の午前10時時点で310ドルを突破した(訳注:同日終値は5.67%高の313.62ドル)。

同社は、7月から米国において、広告がつかない「Spotify Premium」の月額料金を値上げすると発表した。標準プランは月額10.99ドルから11.99ドルに、デュオプランは月額14.99ドルから16.99ドルに、ファミリープランは16.99ドルから19.99ドルにそれぞれ引き上げられる。

Spotifyは、この値上げによって「製品や機能への投資と革新を行い、ユーザーに最高の体験を提供する」と述べている。

ブルームバーグの報道によると、Spotifyは、オーディオブックを含まない音楽とポッドキャストのみの月額11ドルのプランを開始する予定という。また、同社は原音に忠実な音を再現できる高品質オーディオが利用できる新たな「supremium」プランをより高額な価格で発表する予定だが、その詳細をまだ明かしていない。

Spotifyは今年第1四半期の加入者数を、前年同期比14%増の2億3900万人としていた。

同社は昨年7月、標準プランの価格を月額10.99ドルに引き上げていた。Spotify Premiumの価格は現在、アマゾン(月額9.99ドル)やアップル(同10.99ドル)などの競合よりも高くなっている。

同社は、アマゾンのオーディオブックサービス、Audible(オーディブル)に対抗するため、Premiumに加入するユーザーが追加料金なしで月あたり最大15時間オーディオブックを聴けるようにすると、昨年11月に発表していた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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