アップルは、AirTagのシステムを構築する上で、自社の製品が街にあふれている状況を巧みに活用した。それは、紛失したデバイスに付けたAirTagが通りすがりのiPhoneやiPadを介して持ち主に位置情報を送るというものだ。
しかし、AirTagの唯一の欠点と言えるのが、本体に8mmもの厚みがあることから、財布など薄型のツールに収納しづらいことだ。そんな中、ノマドがリリースしたカード型の追跡デバイスのTracking Cardは、クレジットカードと同じサイズで、財布に入れて持ち運べる。
このプロダクトが優れている点の一つは、あっさりしたデザインと言える。このため、財布が盗まれても、泥棒はすぐに追跡されていることに気づかないかもしれない。Tracking Cardは、AirTagのように音を鳴らすこともでき、財布がソファのクッションの下に滑り込んでしまったような場合にも便利だ。
そして、非常に重宝するのが充電機能だ。AirTagや他の多くのトラッカーはバッテリーが1~2年持つが、その後は交換が必要だ。それに対し、ノマドの製品はバッテリーの持続時間が最大5カ月で、その後はMagSafeやQi2を用いたワイヤレス充電が可能になっている。
他のノマドの製品と同様に、Tracking Cardも高い品質と上品なデザイン、そして強力なパフォーマンスを備えている。この製品は現在、nomadgoods.comで40ドル(約7100円)で販売されている。
(forbes.com 原文)