くら寿司が全国の20〜60代の男女474人を対象に実施したアンケート調査によると、リアル回転寿司のお店に行きたいという人は全体で52.7パーセントと過半数だった。とくに20代男性は76.2パーセントと非常に多かった。
![回転レーンにお寿司が流れてくる回転寿司店と、流れない開店寿司店とどちらを選ぶか。](https://images.forbesjapan.com/media/article/71413/images/editor/a7f94c4be60d8fda4914c518982b810c3076eb2c.jpg?w=1000)
リアル回転寿司が好きな理由で20代の第1位は、「自分が好きなネタ以外のお寿司に出会える」から。2位は「お寿司が回っていると楽しい」、3位は「回転レーンから選び取るのが楽しい」、飛んで同率5位は「注文できないお寿司が流れていることがあるから」(つまり裏メニュー)と娯楽性やサプライズを重視する意見が多い。
![リアル開店寿司店を選ぶ理由。](https://images.forbesjapan.com/media/article/71413/images/editor/b8a2ad75c7ab5471e672abb25280ba88d46711e1.jpg?w=1000)
リアル回転寿司は、じつは幸福感をもたらすと、脳神経内科医の内野勝行氏は話す。人間はすぐに満たされる欲望にはあまり興味を持たず、確実に入手できない状況で欲しいものを手にしたときに、幸福感が得られるという。「回転レーンから流れてくる時間を待たねばならない」、「ほしいものが簡単に見つからない」、「ほかの誰かに取られるかもしれない」とじらされる「良いストレス」がかかる状況で目当てのものを手に入れると、報酬系ホルモンのドーパミンが開放されて幸せな気分になるためだそうだ。
![脳神経内科医、内野勝行氏。](https://images.forbesjapan.com/media/article/71413/images/editor/9455db54852c6c7f8e006653aae51da46db951ff.jpg?w=1000)
また内野氏は、回転寿司は「ウインドーショッピング型」でオーダー式の寿司店は「ネットショッピング型」だと言う。タッチパネルで注文する店では、ネットショッピングや動画配信のように、自分が欲しいものをピンポイントで確実に入手できる。それに対してリアル回転寿司は、意外なものを発見できる美術館や新聞のようなものだ。安く手軽に食事を済ませたいときはネットショッピング型。サプライズを楽しみたいときはウィンドーショッピング型ということだ。
![回転レーンにお寿司が流れない回転寿司店を選ぶ理由。](https://images.forbesjapan.com/media/article/71413/images/editor/1767be27815d340a3277394aae135a784ef23d29.jpg?w=1001)
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