「私は、イスラエルの創業者たちにあらゆる面で最高のサポートを提供するファンドを作りたいと思ったのです」と97212ベンチャーズの創業パートナー、エイアル・ビーノは語る。
過去10年間で、ニューヨークはイスラエルのスタートアップ企業のハブとなり、450社が拠点を置き、人工知能(AI)からプロップテック(不動産テクノロジー)、フィンテック、サイバーセキュリティまで、あらゆるテクノロジー分野で革新的な取り組みを行っている。
ビノは以前、毎年10社の革新的なイスラエルのスタートアップ企業を選出し、米国市場への参入を後押しするアクセラレーターのICONYC labsを共同創業していた。彼は、過去2年間でその取り組みを拡大し、ベンチャーキャピタルである97212ベンチャーズで新たなレベルに高めている。
彼のファンドは、これまでバイオテクノロジー企業のRemepyや建設現場の安全管理を行うプラットフォームのBeti、オンデマンドのセラピストを派遣するRituaなど、15社のイスラエルのスタートアップに投資している。
Remepyの共同創業者で共同CEOのミハエル・ツァールは、テルアビブとニューヨークを結ぶビノの起業家ネットワークが、イスラエル新興企業の米国進出に大きな力を与えると述べている。
97212ベンチャーズは通常、最初に20万ドル(約3100万円)から50万ドル(約7800万円)を投資し、同程度の額をさらに追加して合計100万ドル(約1億5700万円)を投資する。同社の主要な投資領域は、企業向けソフトウェアやデジタルヘルス、デジタル・トランスフォーメーション(DX)などだ。しかし、ビノが最も重視するのは、自身が興味深いと思える創業者に投資することだという。