私がバザールで体験した芳香は驚くほどすばらしかった。そして、信じられないかもしれないが、私はパリで、このトルコのお菓子の香しい匂いを完璧に再現した香水を発見した。象徴的な香水で有名なフランスのブランド、Serge Lutens(セルジュ・ルタンス)の店を訪れた時に見つけた「Rahat Loukoum(ラハト・ルク-ム)」というフレグランスは、アーモンド、ミント、ローズ、ピスタチオといった美味しそうな香りで構成された官能的でやわらかくて甘い香水だ。まるでトルコのお菓子のような匂いで、この香水を身につけると、私はいつでもあのバザールへ瞬時に引き戻されたように感じる。これはまさに最高のお土産と言えるかもしれない。
同様に高級フレグランスメゾンのRosy & Earnest(ロージー・アンド・アーネスト)からも、「Pistachio Delight(ピスタチオ・ディライト)」と呼ばれる刺激的な新しい香水が販売されている。貴重なピスタチオ・レンチスクスのオイル、ローストしたピスタチオのチップス、気品あるバニラが配合されており、これも私にイスタンブールを思い起こさせる。この並外れたヴィーガンブランドは、100%透明で無害、心配要らずの成分で作られた、贅沢で上質な香りを提供している。
これは私に次のようなことを考えさせた。ある特定の香りを嗅いだ時、突然マラケシュのにぎやかな市場やアマルフィ海岸の穏やかな朝に瞬間移動したような気分になったことはないだろうか?
あまり注目されないことだが、私たちの嗅覚には、楽しかった旅の思い出を呼び覚ます、深遠な能力が備わっているのだ。
スウェーデンに本拠を置く電子タバコ会社のHAYPP(ヘイップ)は最近、欧州を中心に30の主要都市のデータを分析し、各都市の清潔さを表す環境パフォーマンス指数(EPI)を、パンや焼き菓子を売るベーカリー、香水店、花屋の数と比較。世界で最も「いい匂いのする街」を巡る香り豊かな旅にあなたを誘う。以下はその楽しい結果である。