今回の番付に入った100人の女性富豪のうち、40歳未満は11人だった。7年連続で最も若い富豪としてランク入りしたのは、リアリティ番組への出演で知名度を上げたカーダシアン&ジェンナー家の末娘、26歳のカイリー・ジェンナーだった。
コスメブランド「Kylie Cosmetics(カイリー・コスメティクス)」を立ち上げたことで財を成した彼女は2023年、新たにファッションブランド「Khy(カイ)」とウォッカソーダ・ブランド「Sprinter Spirits(プリンター・スピリッツ」を創設している。
40歳未満で最も高額の資産を保有していたのは、歌手のリアーナ。主な富の源泉となっているのは、LVMHグループと共同所有するコスメブランド「Fenty Beauty(フェンティ ビューティ)」だ。
また、今回初めてこの番付に入った40歳未満の女性富豪は、3人だった。そのうち最も広く名前が知られているのは、39歳のポップシンガー、ケイティ・ペリー。これまでに発表したアルバムのうち5枚の権利を、音楽著作権ビジネスを手掛ける米リトマス・ミュージックに2億2500万ドル(約350億円)で売却したことで、初のランク入りを果たした。
新顔の3人のうち、最も資産額が多いのは、人事管理(HR)ソフトウェア企業「Deel」の共同創業者で最高収益責任者(CRO)のシュオ・ワン(Shuo Wang)。保有資産は8億5000ドルと推定されている。
40歳未満の女性富豪たち
以下、「米国で最も裕福なセルフメイド・ウーマン」番付に入った若き富豪たちを、年齢順に紹介する。カイリー・ジェンナー/7億1000万ドル/スコア:7/年齢:26(コスメブランド)
ルーシー・グオ/5億ドル/スコア:8/年齢: 29(AI:Passes、Scale AI)
ホイットニー・ウルフ・ハード/4億ドル/スコア:8/年齢:34(マッチングアプリ:Bumble)
テイラー・スウィフト/13億ドル/スコア:8/年齢:34(音楽)
シュオ・ワン/8億5000ドル/スコア:8/年齢:35(HRソフトウェア:Deel)
リアーナ/14億ドル/スコア:10/年齢:36(音楽、コスメブランド)
クリスティーナ・カシオッポ/3億8500万ドル/スコア:8/年齢:36
(ソフトウェア:Vanta)
ダニエラ・アモデイ/8億3000万ドル/スコア:8/年齢:36(AI:Anthropic)
ネハ・ナルケーデ/6億8000万ドル/スコア:8/年齢:39(ソフトウェア:Oscilar、Confluent)
ケイティ・ペリー/3億5000万ドル/スコア:9/年齢:39(音楽)
イマン・アブゼイド/3億5000万ドル/スコア:8/年齢:39(ヘルスケア・マーケットプレイス:Incredible Health)
※資産額は、2024年5月3日の株価に基づき算出、年齢は5月28日現在、かっこ内は主な富の源泉
※「セルフメイド・スコア」は、フォーブスが2014年以降、番付に入った富豪がどの程度「自力で」その富を築いたのか明らかにするために採用しているもの。財産を相続した人を1~5、起業した会社を成長させるなど自ら財を成した人を6~10で分類し、貧困層や下位中産階級の家庭の出身ながら、困難を乗り越え富豪となった人を「10」としている
(forbes.com 原文)