100周年、さらなる飛躍を目指して
現在ダミアーニは、創業者の孫世代の3人兄弟がビジネスを担っており、長男のグィド・グラッシ・ダミアーニがグループの代表取締役社長を務める。グィドは、1990年代末に家業を継ぐと初の店舗展開をスタートし、5000万ユーロに満たなかったグループの総売上高を1億8000万ユーロ超へと押し上げた成長の立役者。従業員数も200名から700名へと増やしながら売上は好調に推移し、2022年3月期決算では3億ユーロを計上した。4月、時計の見本市期間のジュネーブで取材に応じたグィドは、「独自路線で成功してきました。ファミリービジネスには良い面・悪い面の両面がありますが、3年や5年の単位で経営者や方針が変わらないのが大きな特徴です。事業はすべて、今日でも明日でもなく、次の世代を見据えて動いています」とビジネスを俯瞰。加えて、次のように展望を語った。
「100周年にあたって、女優のジェシカ・チャスティンを、グローバルアンバサダーに起用。夏から新しいキャンペーンを展開していきます。また、世界的に好調ななか、既存店舗も注視しつつ、新規開業にも積極的で今年だけでも20店以上のオープンを計画しています。グループブランドである『サルヴィー二(Salvini)』もアジアに進出予定です」
3月14日にミラノで開催された100周年ガラには、ダミアーニ家メンバーや各国から著名人が集まり華やかな一夜となった。