FESスイス留学センターには、日本の経営者やプロフェッショナル(医師、弁護士や芸能関係者)から子弟のスイス留学の問い合わせが押し寄せる。現在の円安もあって、年学費は実に2000万円以上にもなるにもかかわらずだ。
たとえば、ヤフー元代表取締役社長CEO小澤隆生氏の2人の子息たちも10歳から、ともに同センターと提携するスイスの寄宿学校で学んでいるという。
小澤氏に、留学先はなぜ「スイス」だったのか、留学中の親子関係は、 留学前後の子息たちの変化は、などを聞いた。
なお、小澤氏の長男は「ラ・ガレン・インターナショナル・スクール校」を経て「ボー ソレイユ校」で学び、次男は「インスティテュート・アウフ・デム・ローゼンベルク校」で学んでいる。
(参考:小澤隆生氏長男・えがお氏のブログから)
学校側が「英語が話せない子供に慣れている」ことが魅力
──留学先にはなぜ、スイスを選んだのでしょう?
小澤隆生氏(以降、「小澤氏」):兄弟2名ともスイスに留学しています。両方とも10歳からで、最初はスイスでした。
ふたりとも日本では公立小学校に通い、英語がほぼ喋れない状況でした。
スイスのボーディングスクールは非英語圏の地域から多数の子供を受け入れており、英語が話せない子供に慣れています。
また人種差別やいじめに対して極めて厳しい対応がされるため、初めての留学先としては安心できる、というのが理由です。
──留学中は、御子息たちとどのような手段で、どのくらいの頻度でコミュニケーションを取られていましたか? また、ご記憶に残る留学中のエピソードはありますか?
小澤氏:すべての学生はスマホやipad、PCを持っていきます。学校によって、親に連絡できるタイミングや頻度が変わります。
ゆるい学校であれば毎日LINE等で電話をすることができます。
留学当初は子供は不安で、泣いている状態で電話がかかってきます。10歳ですし。
帰りたい、帰りたいと毎日泣いているのですが、やはりコミュニケーションが取れるようになってくると楽しくなってくるようで、泣かなくなります。
また、学校にもよりますがたくさん旅行に行くので、非常に楽しそうです。