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2024.05.30 14:00

フォーブス「台湾長者番付」2024年版、AIサーバー大手の創業者が1位に

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フォーブスアジアは5月29日、「台湾長者番付」のランキングを発表した。
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台湾の2023年の実質GDP成長率は、前年比1.3%と控えめな水準だったが、その後は輸出の急増によって加速し、2024年第1四半期には6.5%を記録している。台湾株式市場のベンチマークの加権指数(Taiex)は、過去14カ月で約30%上昇し、台湾の50人の富豪の保有資産の合計を昨年の1550億ドルから1740億ドル(約27兆円)に押し上げた。

50人のうちの29人の富豪が資産を増やす中で、ランキングの上位は昨年から大きく変動した。今年、首位に立ったのはアップルやグーグルなどの企業向けにノートパソコンやAIサーバーを製造するQuanta Computer(クアンタ・コンピュータ)の会長の林百里(バリー・ラム)で、昨年9位だった彼の保有資産は約2倍の117億ドル(約1兆8000億円)に上昇した。同社の純利益は昨年、前年比で30%以上増加して、12億ドルに達していた。

昨年トップだった蔡明忠(ダニエル・ツァイ)と蔡明興(リチャード・ツァイ)の兄弟は、資産が22%増加して107億ドルに達したにもかかわらず、2位にランキングを下げた。富邦金融控股(フーボン・フィナンシャル・ホールディングス)を率いる同兄弟は、9月に上場したバイオテクノロジーに特化したベンチャーキャピタルDiamond Biofund(ダイヤモンド・バイオファンド)への投資から利益を上げた。
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3位は、アップルのサプライヤーとして知られる鴻海精密工業(フォックスコン)の創業者の郭台銘(テリー・ゴウ)で保有資産は104億ドルとされている。同社は人工知能(AI)サーバー事業が好調で、ゴウの資産は昨年から30億ドル増加した。

他のいくつかのチップメーカーもAIブームに乗っている。半導体部品メーカーのASEテクノロジー・ホールディング(日月光投資)を経営する張虔生(ジェイソン・チャン)と張洪本(リチャード・チャン)の兄弟の資産は、15億ドル増加して78億ドルになった。台湾積体電路製造(TSMC)の創業者であるモリス・チャンは、昨年から8つ順位を上げて16位に入り、保有資産は33億ドルとされた。

一方、昨年2位だった大手食品ブランドを傘下に置く頂新国際集団(株式非公開)の魏4兄弟は、グループの上場企業の康師傅(ティンイー)の株価が需要の減少で25%下落したため、7位に順位を下げた。

昨年3位だった石油化学製品大手、長春グループの共同創業者の林書鴻の資産は25億ドル減少して54億ドルになり、ドルベースで最も大きな減少を記録した。

昨年のランキングで、保有資産19億ドルで33位だった許文龍(シ・ウェンロン)は11月に亡くなった。アジア最大のプラスチック企業の1つである奇美(チメイ)の創業者である彼は、遺産を子孫に残さなかったと報じられている。

下記に2024年台湾長者番付のトップ10組を掲載する。全50組のランキングはフォーブス英語版サイトで公開されている。

2024年版「台湾長者番付」トップ10

1位 林百里(バリー・ラム)/117億ドル
2位 蔡明忠、蔡明興/107億ドル
3位 郭台銘(テリー・ゴウ)/104億ドル
4位 張聰淵/101億ドル
5位 蔡宏図、蔡政達とその家族/93億ドル
6位 張虔生(ジェイソン・チャン)、張洪本(リチャード・チャン)/78億ドル
7位 魏応州、魏応交、魏応充、魏応行/76億ドル
8位 陳泰銘(ピエール・チェン)/62億ドル
9位 蔡衍明/60億ドル
10位 林書鴻/54億ドル
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フォーブス「日本長者番付」2024年版、33歳のビリオネアが初のランク入り

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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