金融オンラインスクールのグローバルファイナンシャルスクール(GFS)は、投資を学んでいる10代から70代の男女1177人を対象に「SNS型投資詐欺に関するアンケート」を実施した。そのうち、なりすまし広告、つまり著名人の名を騙る悪質な投資広告を見たことがある人は、やはり67.6パーセントと多数だった。
この時点ですでに、見たことがないという人が32.4パーセントもいることに、警戒心が甘いのではないかと不安を覚えるが。なりすまし広告を信じてクリックしてしまった人は34パーセントと、これまた意外に多い。実際に自分または知人が詐欺被害を受けたという人は35パーセント(320件)あり、決して侮れない。
SNS投資詐欺に遭わないために日ごろ気をつけていることを尋ねると、以下のような意見が集まった。
・怪しい広告や誘導リンクはクリックしない。
・儲け話は安易に信用しない。
・家族に相談し、自分ひとりで抱え込まない。
・詐欺を見抜けるように、投資の知識を身につける。
さらにGFSが推奨する対策は、
・怪しい投資の勧誘を受けたら、その取引業者が金融庁の「金融商品取引業者」として登録されているか確認する。
・無登録で金融取引業を行っている者ではないか、リストで確認する。
というものだ。
実際に詐欺被害に遭ってしまったときはどうすべきか。その対処法を知っている人は、調査対象のうちのわずか8.3パーセントだった。このままでは9割以上の人が泣き寝入りということになってしまう。そこでGFSは、詐欺被害に遭ったときの対処法を2つ紹介している。それは、
・金融庁の「金融サービス利用者相談室」に相談する。
・消費者生活センターの「188」へ相談する。
の2点だ。
まずは、なりすまし広告を見分ける目を養うことが肝心だが、見分ける自信があると答えた人は全体で15.5パーセントに過ぎなかった。この割合は、投資経験年数を重ねてもあまり変わらない。手口はどんどん巧妙になるわけで、油断は禁物。むしろ、自信がないと謙虚な気持ちで警戒しているほうが安全だ。
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