インドの大富豪、ムケシュ・アンバニが所有するジオ・プラットフォームズ傘下のラディシスは、ガーナ政府やアセンド・デジタル、ノキア、地元の携帯電話事業者らと協力し、NGICがガーナ全土で同国初の手頃な価格の5Gネットワーク・インフラを構築することを支援する。
NGICは、5Gのライセンスを取得済みで、今後6カ月以内にガーナ全国でサービスを開始し、その後他のアフリカ諸国に拡大する計画だという。
ラディシスCEOのアルン・ビクシェスヴァランは声明で、「アセンド・デジタルとNGICがガーナ全土で手頃な価格のブロードバンド・インフラを構築する取り組みを支援できることを楽しみにしている」と語った。
NGICは今年、ガーナの人々の生活を向上させ、教育、医療、決済のデジタルサービスを提供するため、NGICを通じて手頃な価格の5Gスマートフォンを提供する計画だという。
ガーナの通信・デジタル化担当大臣のアースラ・オウスは声明で、「すべてのモバイルネットワーク事業者がアクセスできる中立的な共有プラットフォームであるNGICは、5Gサービスをガーナ全土で急速に拡大していく。私たちはインドのデジタル・インフラと低コストのモバイルデータ利用をガーナでも再現したいと考えている」と語った。
同じくアンバニが所有する、インド携帯通信最大手のリライアンス・ジオ・インフォコムは、低価格のスマートフォンとローカライズされたコンテンツやアプリケーションを用いて、インドのインターネット人口の急増を後押ししている。同社は昨年末時点で、4億7000万人以上の加入者を獲得していた。
アンバニは、昨年10月に発表されたフォーブスアジアの「インドの富豪100人」ランキングで保有資産920億ドル(約14兆4000億円)で首位に立っていた。彼が経営するインド最大のコングロマリット、リライアンス・インダストリーズは、通信事業以外にも石油・ガス、小売などの産業でも利益を上げている。
(forbes.com 原文)