おもに配膳ロボットを提供するロボティクスソリューションカンパニーDFA Roboticsは、配膳ロボットが導入された飲食店で働くフロアスタッフ101人を対象にアンケート調査を行ったところ、ロボットと一緒に働くことに「とても満足している」と「やや満足している」が合わせて86.1パーセントにのぼった。
さらに、今後別の飲食店で働くとした場合に、配膳ロボットがいる店を選ぶかとの問いには、「とってもそう思う」と「ややそう思う」が合わせて81.2パーセントだった。大変な人気ぶりだ。
その理由は、配膳と下げ膳の負担が減った(66.3パーセント)、接客、飲み物の補充などの業務に時間を使えるようになった(49.5パーセント)、作業効率が向上した(38.6パーセント)などとなっている。ロボットがいることで楽しい雰囲気になったという意見も多い。
だが、導入前には6割以上の人が不安が「あった」と答えている。具体的には、ロボットに任せるより自分でやったほうが早いのではないか、ロボットが正確に作業できるか、サービスの質を担保できるかという、ロボットの性能への不信感が多かった。ところが実際は、じつに働き者で、けっこう楽しいヤツだったというわけだ。
自由回答には、「自分自身やみんなの技術力の向上の時間を確保することができるようになった」、作業効率が上がり、ホールが回りやすくなった。また子ども達から人気でロボットが通ると自然と笑顔になるお客さまが増えた気がする」、「重たい食器の配膳などの負担がなくなり、子どもの笑顔が見られるようになって嬉しい気持ちになる」といった意見もあった。
こうして見ると、フロアスタッフのみなさんはお客さんのことを第一に考えている非常に真面目な人たちであることがわかる。自分が楽になるというより、店のサービス向上に寄与することを歓迎しているようだ。配膳ロボットで減った負担の割合を尋ねると、20〜60パーセントが中心だった。だが、さらにロボットの性能が上がって負担率が100パーセント軽減されてしまえば、今度は人間の居場所を脅かすライバルとなってあまり歓迎されなくなるかもしれない。かわいくて「意外に働き者」という今ぐらいがちょうどいいのかも。
プレスリリース