新しい文字起こし機能は、iPhone 15を含む複数のモデルに近日中に搭載される予定だ。
次期iPhone用ソフトウェアは、日本時間6月11日に開催される世界開発者会議(WWDC)で発表され、今秋には一般リリースされる予定だ。Apple Insiderによると、「アップルは次世代OSに、AIによる要約機能と大幅に強化された音声文字起こし機能を導入しようとしている。これらの新機能はメモ、ボイスメモ、その他のアプリのユーザーにとって効率性を大幅に向上させると期待されている」という。
私がアップルの幹部とのインタビューで毎回強調してきたのは、ボイスメモに文字起こし機能を追加してほしいということだ。インタビューを文字起こしするのは、ジャーナリストにとって最も面倒な作業だからだ。
また、私と同じように文字起こしをしなければならず、それを面倒だと思っている人は他にもたくさんいる。たとえば、講義を受ける学生や、会議の議事録を取る人などだ。
そのため、私はアップルやその他の大手ブランドのインタビューの際、よくGoogle Pixelを持参するのだが、そのたびに軽くからかわれてしまう。
Google Pixelには、「レコーダー」という、どのスマホよりも優れた文字起こしアプリが搭載されている。これはAndroidアプリでありながら、Pixel専用だ。
レコーダーはリアルタイムかつデバイス上で文字起こしを行う。他にも優れたアプリがあるが(たとえばAndroid版、iOS版があるOtter: Transcribe Notesは秀逸だ)、レコーダーのシンプルさは魅力的だ。サムスンも最近文字起こし機能を導入したし、PlAUD NOTEという魅力的なツールも登場したが、これらはすべて音声を事後に文字起こしする。レコーダーは、音声をリアルタイムで文字に変換するため、非常に優れている。
とはいえ、レコーダーにも改善の余地がある。たとえば、名前や単語、句読点のミスが多く、修正が必要だ。それでも手作業による文字起こしより桁違いに優れている。
Apple Insiderによれば、「アップル製デバイス全般に搭載されているデフォルトのボイスメモアプリは、強化される最初のアプリの1つとなるだろう。このアプリの初期バージョンは、各音声録音の文字起こしを提供し、同社の最近のライブ留守番電話機能と同様に動作する。テキストデータはアプリケーションウィンドウの中央に表示され、現行バージョンのアプリにある録音状況を示す大きなグラフィカル表示に取って代わる」とのことだ。
このApple Insiderの情報が正しいなら、iOS 18が待ち遠しい。
(forbes.com 原文)