ヘリテージ・オークションズが5月16日から18日に開催した「スプリングス・スポーツ・カタログ・オークション」に、ジョンソンが100年前に着用していたユニフォームが出品され、200万ドル(約3億1400万円)で落札された。コーファックスがルーキーイヤーに着用していた写真が残っているユニフォームには、180万ドル(約2億8300万円)の値が付いた。
ヘリテージ・オークションズのウェブサイトによると、これらの金額は20世紀の初期と後期をそれぞれ代表する両選手の記録を象徴するものであり、総額2139万3221ドル(約33億6000万円)に達した今回のオークションによる売り上げに貢献したという。また、この落札結果は、21世紀の第1四半期を通してスポーツ記念品の価値が上がっていることを改めて浮き彫りにした。
今回のヘリテージ・オークションにはハンク・アーロンのグローブも出品され、ヘリテージがこれまで扱った試合で使用されたグローブの最高額をすぐさま更新した。
ヘリテージのスポーツ・オークションを取り仕切るクリス・アイビーは次のように述べている。「今回のオークションには実際に試合で使用された素晴らしい用品が出品されました。市場が成熟していく中、コレクターの注目が最終的にグローブに集まったのは必然でした」
「ハンク・アーロンが打席で複数の記録を打ち立てた当時、着用していたのがこの外野手用グローブです。彼のキャリアの中で、試合で使われた他のどのグローブよりも、これは球場で使用された回数が多いと思われます」
このアーロンのグローブは、1954年から76年まで23年間におよぶキャリアにおいて彼が最後に使っていたものと考えられる。21万ドル(約3300万円)で落札された。
今回のスプリングス・オークションでは、タイ・カッブが自身3度目の(そして最後の)打率4割を達成した1922年に使用していたバットや、左投げの名投手、カール・ハッベルとウォーレン・スパーンが試合で着用したユニフォーム、ハンク・グリーンバーグがキャリア初期に試合で使用したバット、レジー・ジャクソンが自身のキャリアで最多の47本塁打を打った1969年シーズンに着用したグリーンとゴールドのオークランド・アスレチックスのユニフォームも高額で落札された。
セントルイス・カージナルスで通算3度のMVPに輝いたスタン・ミュージアルが最初にMVPを受賞した1943年シーズンに着用したユニフォームは、18万147ドル(約2830万円)で落札された。