さらに自動検知で名刺や書類を四角のデータに補正してくれるし、フィルター機能で読みやすいように修正もできる。会社にもいつでも使えるスキャナーはあるが、席を離れなければならないのでついつい面倒になることがある。スマホとアプリがあればいいので、簡単なスキャンであればAdobe Scanで十分だと感じた。PDFデータはAdobeクラウドストレージに保存されるので、スマホのストレージ容量を気にしなくてよいのもうれしい。
左がiOS版のAdobe Scan、右がAcrobat。アカウントで連携されているためクラウドを介してスキャンしたPDFデータをすぐにAcrobatで開ける
トラブルを避けるためにも使いこなさなきゃ
次に、「Adobe Acrobat」のアプリを起ち上げた。するとさきほどAdobe Scanで撮影したばかりのPDFデータが「最近使用したファイル」に登録されていた。もちろん、そこで選択すればすぐに開くことができる。データを探す必要がないのはうれしい。
Adobe AcrobatはPDFを確認するだけでなく、アプリからの共有も簡単で、メールアドレスを入力し送ることが可能だ。複数の人に送付でき、紙の書類を上司や同僚などにチェックしてもらいたいときに便利。またコメントもクラウド上にあるこのPDFデータに残してもらえるので、メールで起こってしまう、みんなの意見の食い違いやその調整、確認の漏れが発生しづらいだろう。
コメントは画像にハイライトや書きこみを入れるなどして行なえるので、「どの部分のことを指示しているかわからない……」ということもない。「言った、言わない」のトラブルに巻き込まれるのが怖い新入社員の私は絶対に活用したい機能だ。
PC版のAdobe Acrobatにももちろんデータが共有される
どんな紙の書類でもPDF化できて、コメントや編集もできるようになるAdobe ScanとAdobe Acrobat。これはまさに、中高生の頃にやっていた新聞や雑誌の好きな部分を切り抜いてノートに貼って書き込むという作業そのものだ。それがスマートフォン1台でできてしまう。プライベートでも使ってみようと考えている。