そんななか、NBAプレーオフでは現在各地区の決勝が始まりました。
今年は東では前評判通りNo.1シードのボストン・セルティックス、そしてNo.6シードから勝ち上がってきたインディアナ・ペイサーズが激突。西では優勝候補のデンバー・ナゲッツを倒し、20年ぶりに決勝に駒を進めてきたNo.3シードのミネソタ・ティンバーウルブズ、そしてNo.5シードから勝ち上がってきたダラス・マーベリックスが激突します。
今回は各地区の決勝の見どころについてお伝えします。
東:ボストン・セルティックス vs インディアナ・ペイサーズの展望
先月のコラムでもセルティックスの強さを紹介しました。ここまで対戦相手のエースが欠場するというセルティックスにとっては有利な展開でしたが、予想通り圧倒的な強さを見せています。時に気が抜けるプレイをしてしまう弱さもありますが、それでも終盤でゲームを締めくくる強さは圧倒的です。現在はスタメンセンターのクリスタプス・ポルジンギスが怪我で欠場中ですが、東決勝のどこかで復帰できる見込みもあり、メンバーがそろいつつあります。そのセルティックスに対抗するのがペイサーズです。
ペイサーズは東準決勝をGame7まで戦っていたため、中1日のみの休息で東決勝に挑みます。ペイサーズはエースのタイリース・ハリバートンを中心にリーグの中でもトップクラスの攻撃力が強みのチームであり、とにかくよく走ることでプレーオフでは攻撃力はリーグ1位になっています。
強みを引き続きいかしていくためにハリバートンがアグレッシブに攻めていくことは大前提ですが、セルティックスとのシリーズでは特に守備面が重要になってきます。
ペイサーズはシーズンから守備面では苦戦を強いられる場面も多く、プレーオフでも守備力は16チーム中13位になっています。(2024年5月22日時点)
このためシリーズでもキーマンはウイングのアーロン・ネスミス、アンドリュー・ネムハード、そしてパスカル・シアカムになると思われます。彼らがセルティックスのテイタム&ブラウン以外にもホワイトやホリデーをいかに抑えていくかで試合の流れが決まってくるため、個人的にはこの点を特に注目しています。残念ながら初戦は敗れてしまいましたが、最後まで接戦だったためここからどのような展開になるのか非常に楽しみです。
あえて予想をするのであれば、セルティックスが4勝1負で勝利すると思います。