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2024.05.27 11:00

【米国株ウォッチ】米外食大手チポトレ、強力なライバルよりも輝きを放つ理由

Getty Images

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ブリトーやサラダなど、新鮮でオーガニックな食材にこだわる米国レストランチェーン、チポトレ・メキシカン・グリル(ティッカーシンボル:CMG)は、今年初めから39%上昇し、米国時間5月24日現在の株価は3,138.28ドルとなっている。私たちは、同社の株価が今後、緩やかに下落していく可能性があると考えている。
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CMGは年初来の約2287ドルから現在の約3138ドルへと上昇し、S&P500種株価指数の約12%の上昇を大きく上回っている。CMGの株価上昇は、チポトレの好調な決算と、最近発表された1株につき50株の株式分割によるものだ。CMGの好業績は、レストランレベルでの営業利益率の改善、メニューの革新、値上げ、優れたデジタル戦略などに起因する。

株価パフォーマンス

現在CMGは、PER(株価収益率)68倍という高いバリュエーションで取引されている。これは、マクドナルドのPER23倍、スターバックスのPER21倍と比較しても高い。

CMGは、2021年1月初旬の1385ドルの水準から現在の3138ドル前後まで126%という極めて力強い上昇を見せている。しかし、CMGの上昇は一貫しているとは言い難い。2021年のリターンは26%、2022年はマイナス21%、2023年は65%だった。これに対し、S&P500のリターンは2021年に27%、2022年にマイナス19%、2023年に24%であり、CMGは2021年と2022年にS&P500のリターンを下回った。

私たちは第1四半期の決算発表を受けて、CMGの目標株価を変更した。2024年度のチポトレの売上高は、前年度比15%増の114億ドル(約1兆7000億円)になると予想する。また、EPS(一株あたり純利益)は55.65ドルと予想した。売上高とEPSの予想の変更にともない、予想EPSの55.65ドルに50.2倍のPERを掛け合わせ、同社の目標株価を2794ドルに修正した。これは現在の株価よりも約12%ほど低い水準だ。
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翻訳=江津拓哉

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