CMGは年初来の約2287ドルから現在の約3138ドルへと上昇し、S&P500種株価指数の約12%の上昇を大きく上回っている。CMGの株価上昇は、チポトレの好調な決算と、最近発表された1株につき50株の株式分割によるものだ。CMGの好業績は、レストランレベルでの営業利益率の改善、メニューの革新、値上げ、優れたデジタル戦略などに起因する。
株価パフォーマンス
現在CMGは、PER(株価収益率)68倍という高いバリュエーションで取引されている。これは、マクドナルドのPER23倍、スターバックスのPER21倍と比較しても高い。CMGは、2021年1月初旬の1385ドルの水準から現在の3138ドル前後まで126%という極めて力強い上昇を見せている。しかし、CMGの上昇は一貫しているとは言い難い。2021年のリターンは26%、2022年はマイナス21%、2023年は65%だった。これに対し、S&P500のリターンは2021年に27%、2022年にマイナス19%、2023年に24%であり、CMGは2021年と2022年にS&P500のリターンを下回った。
私たちは第1四半期の決算発表を受けて、CMGの目標株価を変更した。2024年度のチポトレの売上高は、前年度比15%増の114億ドル(約1兆7000億円)になると予想する。また、EPS(一株あたり純利益)は55.65ドルと予想した。売上高とEPSの予想の変更にともない、予想EPSの55.65ドルに50.2倍のPERを掛け合わせ、同社の目標株価を2794ドルに修正した。これは現在の株価よりも約12%ほど低い水準だ。