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2024.06.01 13:00

Googleフォトは「ユーザーの記憶」もAIで管理、信用していいのか?

Getty Images

新しい写真の撮り方

これらの高度な能力をもったクエリがあることで、Ask Photosに追加のコンテキスト情報を与えるために、今後、私はありふれた日常的なものや二度と二度と見たくならないであろう写真まで撮るようになるだろう。もしもしその新機能がグーグルが述べているように機能するのであれば、Googleフォトを絶対に忘れてしまうであろう些細なことでもすぐに思い出せる「正確な記憶装置」として利用するはずだ。

プライバシーの懸念

しかしながら、これほど多くの情報をAIに渡すことにリスクがないわけではない。Ask Photosはおもしろくて極めて役立つ可能性があるが、少々不気味に感じてしまうのも事実だ。
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Googleフォトが人間のように振る舞うというのなら、その人間は最もプライベートな情報を預けられるだけの信頼できる人間でなければならない。

この問題に対応するために、グーグルはAsk Photosのプライバシーに関して以下の声明を出している。「写真に含まれる情報はきわめて個人的なものであり、グーグルはそれを保護する責任を非常に重く受け止めています。Googleフォトにある個人データが広告に使われることはありません。また、Ask Photosの中にあるあなたの会話や個人データは、乱用あるいは悪意ある利用に対応するための稀なケースを除き、人間が見ることはありません。さらにグーグルは、Geminiの他のモデルや製品を含むGoogleフォト以外のAI製品のトレーニングにこの個人データを使用しません。 いつもどおり、Googleフォトにあるあなたの全データは、業界をリードする当社のセキュリティ対策によって保護されています」

人間の介入が認められる「稀なケース」をグーグルがどうやって決めるのかははっきりしないが、「自動化ツール」を使って個人を特定できる情報を取り除いた後、ユーザーの会話の一部を人間によるレビューのために送っているという通常のGeminiチャットボットと比べて、Ask Photosはより高いレベルのプライバシーを提供しているようだ。
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Ask Photosが実際どこまでうまく機能するかはわからないが、もしグーグルがシミュレーションだと認めたデモのようにうまくいくならば、Googleフォトにとって「非常に大きな一歩」になるかもしれない。

グーグルは、Ask Photosを今夏公開し、「さらなる機能を追加」していくという。本機能の公開時に地域による制限があるのか、ユーザーが明示的に機能を有効にする必要があるのかどうかは、まだ明らかになっていない。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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