「この天体は、彗星の小さな破片だったと見られる」と、ESAは19日にXに投稿している。「スペインとポルトガルの上空を秒速約45kmで飛行した後、大西洋上空の高度約60kmで燃え尽きたと推測される」
国際流星機構(IMO)には、短時間のうちに多数の目撃報告が次々と寄せられた。
スペインのカラル・アルト天文台も、この「天体は彗星起源のものだった」と、同じ見解を示している。
同天文台の推定によると、火球は最初、欧州上空の高度122kmで燃え上がって目に見えるようになり、その後数秒間夜空を照らす間に崩壊し、高度54kmに達するまでに燃え尽きたという。
早い段階での一部の報道では、火球の一部がポルトガル内で地上まで到達した可能性があると指摘されていたものの、ESAは「隕石が見つかる可能性は非常に低い」としている。
今回の火球はどの彗星が起源となった可能性があるかに関するその他の詳細については、ESAはすぐには提供しなかったが、「衝突に先立って追跡や報告がなされていなかったのは確かだ」と述べている。
(forbes.com 原文)