GTA6は本当に「2025年秋」発売? 発表通りリリースされた過去作はなし

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米ゲーム企業テイクツー・インタラクティブが最近行った決算発表では、『Grand Theft Auto VI』(GTA6)が大きな焦点となり、同作の具体的な発売時期が初めて公表された。発売時期はこれまで2025年とのみされてきたが、今回の発表で「2025年秋」へと狭められた。

ストラウス・ゼルニック最高経営責任者(CEO)は「このリリース時期には非常に満足している」と語っているが、ゲーム業界ではこれまで、「AAA(トリプルエー)」と呼ばれる大作ソフトの発売が遅れることは多かった。テイクツー傘下でGTAシリーズを開発するロックスター・ゲームスの場合は特にそうだ。『GTA』や『Red Dead』シリーズを含む過去20年間の主要作はどれも発売が延期されてきた。

ロックスターによる歴代主要作がどのように発売延期を繰り返してきたのかを、以下に簡単に紹介しよう。延期の期間は、短いものもあれば長いものもある。

『GTA5』新世代機版
これは完全新作ではないが、当初2021年11月に予定されていた『GTA5』PS5版とXbox Series X・S版の発売は、「磨きをかける」時間が必要との理由で2022年3月に延期された。

『レッド・デッド・リデンプション2』
同作の発売は2度にわたり延期された。2017年から2018年春に延期されたのち、最終的には2018年10月に発売された。

『GTA5』
当初の計画では2013年春にリリースされる予定だったが、同年1月に2013年10月1日への延期が発表された。

『レッド・デッド・リデンプション』
元々は2010年4月に発売される予定だったが、主にマーケティングを理由として1カ月延期された。

『GTA4』
2007年10月に発売される予定だったが、2008年4月へと大幅に延期された。

『GTA3』
同作の発売延期理由は少々悲しいものだった。2001年10月上旬に発売されるはずだったが、直前の9月11日に米同時多発テロが発生。マンハッタンを舞台とした同作はリリースが数週間遅れ、ゲームの内容も一部変更された。

GTA6がゲーム業界の歴史の中で最も重要な作品の一つになることは間違いないが、これまでの傾向を見ると、予定通り2025年秋に発売される可能性は高いとは言えない。過去の作品が遅延した長さの平均は5~10カ月程度だ。

もちろん、ロックスターが発売時期をとても慎重に設定し、遅延の主な理由である「磨きをかける」時間をすでに織り込んでいる可能性はある。もし発売が延期されたとしても、会計年度末である2026年3月を過ぎることはないだろう。テイクツーは同年度内の発売をほぼ保証している。26年3月に延期されたとしても、遅延は4~6カ月程度となる計算だ。

2025年秋まではまだ1年以上あることを考えると、今後さらなる情報が出てくることだろう。もし延期されるとしても、その発表はまだ先になりそうだ。だが、歴史はうそをつかない。GTA6が当初の発表通りの時期に発売されたとしたら、非常に驚きだ。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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