働き方

2024.05.23 16:00

リモート勤務者への偏見、「近接性バイアス」に負けない仕事術

テキストや電子メールでは人間味に欠けるという声があるなら、遠慮なくビデオ通話を取り入れよう。ある調査によれば、ビデオや音声による依頼は、メールによる依頼よりも86%効果的だった。

最後に、部署や場所を越えて個人とつながることも忘れてはならない。メンターを見つけるのもひとつの方法だ。社内で適任者を見つけられない場合は、オンラインイベントに参加したり、知り合いとつながったり、SNSを利用したりして探してみよう。

自分の「見える化」を進める

あなたがどのような人物で、どのような仕事をしているのかが知れ渡れば、昇給や昇進の際に考慮されやすくなる。自分の存在を最大限にアピールする簡単な方法は、会議で発言することだ。また、上司の力を借りるのもよい。次回の面談を自分の認知度を上げる機会ととらえ、チームに付加価値を与えたいと上司に伝えてみよう。

会社の収益に大きな影響を与えるような、注目度の高いプロジェクトへの参加を願い出るのもよい。そうしたプロジェクトに参加すれば、組織内にいる他の意思決定者に接する絶好の機会となる。近々開催される会議、全社的な会合、研修イベントなどに進んで参加するのも手だ。公の場でプレゼンテーションを行うことで、人前で話すスキルが向上し、組織内でその分野の専門家としての地位を確立できる。

リモートワーカーが近接性バイアスを放置しておくと、貴重なキャリアの機会を逃すことになりかねない。昇進を不当に見送られたと感じたら、上司に相談してみよう。結局のところ最善の対策は、上司を管理し、確固たる人間関係を築き、自分を見える化することだ。そうすれば、組織で次の昇進者を選ぶときに、あなたのことが真っ先に頭に浮かぶだろう。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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