時計

2024.05.20 18:00

F1、シューマッハの腕時計コレクションが合計6.9億円で高額落札


Patek Philippe Ref. 1518 (CHRISTIE'S)

パテック・フィリップ「Ref. 1518」 (CHRISTIE'S)

今回ジュネーブで開催された腕時計オークションで最高値を記録したものは、1948年製のパテック・フィリップ「Ref. 1518」だ。この個体のようにピンクゴールド製ケースの「1518」は58個しか製作されておらず、さらにピンクダイヤルを持つものはわずか12個のみだという。246万5000スイスフラン(約4億2200万円)で落札された。
Patek Philippe Ref. 2526 (CHRISTIE'S)

パテック・フィリップ「Ref. 2526」 (CHRISTIE'S)

もう1つのパテック・フィリップ、「Ref. 2526」も68万400スイスフラン(約1億1700万円)という高値で落札された。ピンクゴールド製ケースにブラックのエナメル仕上げダイヤルを組み合わせたこの「2526」は、わずか8個しか存在が確認されていない。
Rolex reference 6262 Daytona with ‘Paul Newman’ dial (CHRISTIE'S)

ロレックス「Ref. 6262 デイトナ」(CHRISTIE'S)

通称「ポール・ニューマン」ダイヤルと呼ばれる文字盤のロレックス「デイトナ」は、何年も前から垂涎の的となっているが、今回のオークションには「Ref.6262」の中でも特別な個体が出品され、30万2400スイスフラン(約5180万円)で落札された。クリスティーズによると、この腕時計はペルー空軍(FAP)のために製作されたもので、1962年から1970年代後半にかけて、同軍にはデイトナのほか「サブマリーナー」や「GMT」など約700個のロレックス製腕時計が納入されたという。
Rolex "Les Armoiries" (CHRISTIE'S)

ロレックス「Ref. 6100 'Les Armoiries'」 (CHRISTIE'S)

最後にご紹介するロレックスのレアモデルは、1950年代製の「Ref. 6100」で、クロワゾネ(七宝)エナメル仕上げの文字盤には紋章があしらわれている。エナメル職人マルグリット・コッホによって装飾が施されたこのモデルは、3本しか製造されなかったうちの1本だ。27万7200スイスフラン(約4750万円)で落札された。

forbes.com 原文

翻訳=日下部博一

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