ムンバイを拠点とするマヒンドラのEV部門である、マヒンドラ・エレクトリック・オートモビルは5月16日(現地時間)、インドにおけるEVブームの中で電動SUVの開発を計画していると、インド証券取引所への提出書類で発表した。インド政府は、輸送産業からの二酸化炭素(CO2)排出量の削減により、2070年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げている。
マヒンドラは、ガソリン車の需要が堅調であるにも関わらずEVへの移行を目指している。同社が先週発売したSUV車両のXUV 3XOは、発売直後の1時間で5万台以上の予約注文を獲得した。
マヒンドラの3月までの四半期の純利益は、アナリスト予想を上回る前年同期比32%増の200億ルピー(約373億円)で、これを受け同社の株価は16日に史上最高値を記録した。
内燃エンジン車からEVへの移行を目指すマヒンドラ・エレクトリック・オートモービルは、ブリティッシュ・インターナショナル・インベストメントから120億ルピー(約224億円)を調達し、さらに追加で72億5000万ルピー(約135億円)を調達する計画だ。また、シンガポールの投資会社、テマセク・ホールディングスも同社に120億ルピー(約224億円)の出資を約束している。
フォーブスは、マヒンドラ・グループを率いるアナンド・マヒンドラの保有資産を34億ドル(約5293億円)と推定している。彼は、インドの銀行やテクノロジー、不動産など複数の業界にまたがるコングロマリットを支配する一族の3代目で、コタック・マヒンドラ銀行の株式も僅かながら保有している。
(forbes.com 原文)