ブルームバーグのマーク・ガーマン記者は、最新のニュースレターPower Onで、アップルが社内のコードネームで「B589」と呼ぶ最新型のAirTagを、2025年6月か7月頃に発売する見通しだと伝えた。
ガーマンによるとアップルは、アジアの製造パートナーと共同でこのデバイスのテストを実施中という。
このデバイスの詳細に関する情報はほとんどないが、発売が今から1年以上も先になることを考慮すればそれは当然のことかもしれない。ただし、ガーマンはこのデバイスに、新たなチップによる位置情報の追跡精度の向上やスピーカーの音量アップ、消費電力の削減によるバッテリーでの利用可能時間といった長期化などを期待したいと述べている。
これらのうちのどれが実現されたとしても、ユーザーとしては喜ばしいが、正確な改善点はまだ社内で議論を重ねている段階かもしれない。アップルは先日、iOS 17.5をリリースしたばかりで、ユーザのものではないBluetoothトラッカーがそのユーザーといっしょに移動している場合にそれを検出し、ユーザーに警告する機能を追加した。この機能は、以前はAirTagのみが対象だったが、今回のアップデートで他メーカー製であるAndoroid OSのトラッカーも検出できるようになった。
来年の新たなAirTagに関しても、このようなストーカー防止に役立つ機能の追加が期待できそうだ。ガーマンはまた、「薄型で財布に入れて使うのに適したサイズのAirTag」の登場を期待したいとも述べているが、これに関してはすでにAirCardと呼ばれるカード型の紛失防止タグが発売中だ。
(forbes.com 原文)