今年の上位10校は以下の通り。
1位 ハーバード大学(米国)
2位 マサチューセッツ工科大学(米国)
3位 スタンフォード大学(米国)
4位 ケンブリッジ大学(英国)
5位 オックスフォード大学(英国)
6位 プリンストン大学(米国)
7位 コロンビア大学(米国)
8位 ペンシルベニア大学(米国)
9位 エール大学(米国)
10位 カリフォルニア工科大学(米国)
今年の上位10校のうち、米国が8校を占め、残りの2校は英国のケンブリッジ大学とオックスフォード大学だった。ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学の順で上位3校を占めるのは6年連続となる。CWURの2018~19年のランキングでは、ハーバード大学、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学の順だった。
11~25位は以下の通り。
11位 シカゴ大学(米国)
12位 カリフォルニア大学バークレー校(米国)
13位 東京大学(日本)
14位 コーネル大学(米国)
15位 ノースウエスタン大学(米国)
16位 ミシガン大学(米国)
17位 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(米国)
18位 ジョンズ・ホプキンス大学(米国)
19位 パリ科学人文大学(フランス)
20位 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(英国)
21位 デューク大学(米国)
22位 イリノイ大学(米国)
23位 トロント大学(カナダ)
24位 ニューヨーク大学(米国)
25位 ワシントン大学(米国)
評価方法
CWURは以下の4つの要素を基に大学を評価している。・教育(25%):大学の規模に応じて相対的に測定した、卒業生の学業上の成果
・就職率(25%):大学の規模に応じて相対的に測定した、卒業生の職業上の成果
・教員(10%):優秀な学業成績を収めた教員の数
・研究:以下の4つの指標を総合して評価している
i) 研究業績(10%):研究論文の総数
ii)質の高い出版物(10%):一流の学術誌に掲載された研究論文の数
iii) 影響力(10%):影響力のある学術誌に掲載された研究論文の数
iv) 引用(10%):被引用数の多い研究論文の数
国ごとの比較
世界上位2000校中、米国の大学は329校と最も多かった。上位25校のうち19校が米国の大学で、アイビーリーグ(訳注:米北東部の名門私立大学8校の総称)の8校すべてが上位70位以内に含まれている。上位2000校のうち、中国の大学は324校、日本からは110校が入った。国立大学としては、11年連続で英ケンブリッジ大学が世界最高の大学となった。同大学を筆頭に、英国からは92校が上位2000校に入った。フランスの大学は73校、ロシアからは46校が入った。
今回の結果は、反ユダヤ主義やイスラム嫌悪の抗議、ガザ紛争を巡る学生運動の長期化、入学者数の減少、社会的信頼の低下などで揺れる米国の大学にとって良い知らせとなった。
CWURのランキングは定量的な指標に基づいた調査を重視しているため、評判を参考にする他のランキングのように、意見の移り変わりには左右されにくいと言えよう。なお、統計にはかなりの時間差があるため、卒業生の就職率のように世論を反映しそうな要素でさえ、必ずしも現在の意識を反映しているとは言えない。
(forbes.com 原文)