タイのバンコクで開催された国際サッカー連盟(FIFA)総会で、ブラジル開催案は119票を獲得し、欧州3カ国での共催案の78票を上回った。ブラジルサッカー連盟(CBF)のエドナルド・ロドリゲス会長は、「これは世界と女子サッカーの勝利だ」と語った。
アメリカとメキシコも立候補していたが、2031年大会の招致に集中するため、今回はすでに撤退していた。
ブラジルでは2014年に、64年ぶりとなる男子サッカーワールドカップが開催されている。南米は2030年FIFAワールドカップの開催国検討では悔しい結果となっただけに、今回の決定はうれしい一報といえる。
熱心なロビイングの甲斐もあってか、事前の評価報告書ではブラジルのスコアが平均4.0を獲得した。欧州での共催案は、法的枠組みに関するリスクの高さからスコアを落とし、3.7にとどまった。
FIFA総会では、両陣営が最終プレゼンテーションを行った。欧州3カ国は、史上最高の女子ワールドカップと、女子サッカー史上最高の商業的収入を約束。助っ人として元ACミランのスター選手、クラレンス・セードルフも登場した。
欧州陣営は、持続可能性と多様性というメッセージを掲げ、アフリカとアジアからの票をターゲットに数カ月間にわたるキャンペーンを展開したが、最終的には失敗に終わった。欧州では2019年にフランスで女子ワールドカップが開催されている。
「自然な選択」をスローガンに掲げたブラジル陣営は、巧みなプレゼンテーションでブラジルは「サッカーの国」であり、初開催をアピールし、ブラジル連邦政府も大会の実施を保証していると強調した。
投票権をもつすべてのサッカー協会・連盟が投票に参加したのは今回が初めて。
オーストラリアとニュージーランドが共催した2023年の女子ワールドカップは、5億7000万ドル(約887億円)の収益を上げた。ただ、同大会で初優勝したスペインの栄光は、当時のスペインサッカー連盟会長ルイス・ルビアレスが表彰台で選手に無理やりキスをしたことで曇ってしまった。
(forbes.com原文)