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2024.05.23 17:45

VRの観光プロモーションで相談件数が4倍に

プレスリリースより

大型マルチスクリーンとサラウンド音響で、遠く離れた自然環境にどっぷり浸れるVR空間技術を使ったイマーシブ(没入型)観光プロモーションに使う実証実験が行われた。その効果はなんと、来場者2.4倍、旅行相談件数は4倍と、目覚ましいものだった。

東京都千代田区の三菱ビル1階にある旅行者向けのコミュニケーションセンター「Have a Nice Tokyo」において、この2月、三菱地所、JTB、北海道十勝郡浦幌町が共同で、十勝観光の魅力を伝える観光プロモーションを開催した。そこには、フォレストデジタルが提供する空間VRシステム「uralaa」(うらら)が備えられ、四季折々の十勝の風景、音、香りをVRで楽しむことができた。

2週間にわたる実験では、前半はuralaaあり、後半はuralaaなしで効果を比較した。どちらも、チラシの配布や旅行相談受付など、uralaa以外のサービスは同様に提供された。結果は、uralaaありの場合、なしの場合にくらべて来場者数は2.4倍、滞在時間は1.7倍、チラシ配布数は3.1倍、旅行相談件数は4.0倍、チラシ経由でのサイトアクセス数は4.4倍となった。旅行相談では、uralaaを体験した人のほうが旅行への熱意が高く、具体的な質問が多かったという。

美しい写真入りの旅行パンフレットと文字だけのパンフレットでは、写真入りのほうがいいに決まっている。写真1枚だけでも想像力がかき立てられるのだから、空間VRとなれば魅力は何倍にもなるに違いない。
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フォレストデジタルCEOの辻木勇二氏はこの実験の結果について「私たちの想定を大きく上回る結果が出ており、イマーシブコマースビジネスの可能性を示唆するものでした」と話している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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