PS5販売台数は前年比29%減 「旬」を過ぎた現世代ゲーム機が抱える課題

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現世代の家庭用ゲーム機は現在、次世代と交代するまでの寿命の半分を過ぎようとする中で、強い逆風に直面している。これは、XboxとPlayStationの両方に言えることだ。マイクロソフトは数週間前、Xboxハードウエア販売台数が前年比で31%減となったと発表していた。そして今度はソニーが、PS5の販売台数がXboxとほぼ同じ29%の減少となったと発表した。

2023年度通期のPS5販売台数は2080万台で、目標の2100万台をわずかに下回る程度だった。ただ、この目標は当初の2500万台からすでに引き下げられていた。ソニーは、PS5の販売台数は今後も減少し続けると予想しており、今年度は1800万台の販売を見込んでいる。つまり、PS5の売れ行きはすでにピークを過ぎており、この調子だとPS4の販売台数に追いつくことはなさそうだ。

減少率はPS5とXboxでほぼ同じではあるものの、もちろんPS5の販売台数はXboxよりも多い。Xbox側は正確な販売台数を公表していないが、前世代と同様、PS側に約2倍の差をつけられていると推定される。マイクロソフト自身も、もはやハードウエア競争でソニーに勝てる見込みはないことを概ね認めており、そのため他のプラットフォームに焦点を当てている。

では、ソニーの状況はどうなのだろう? まず、PS5は約2年間にわたり深刻な品薄が続いた。この間、潜在的な需要はPS4を劇的に上回っていたようにも思えた。そして現在では、ソニー傘下のゲーム開発スタジオが手掛ける大型タイトルの多くがすでにリリースされている。例えば『Horizon Forbidden West』や『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』、そしてPS4世代で最大のヒット作となった『Marvel's Spider-Man』の続編『Marvel's Spider-Man 2』だ。Naughty Dogの次の大作については、発売時期を含め何ら情報が出ておらず、言及されることがあるとすれば、HBOの実写ドラマに関連した場合のみだ。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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