ゲームを発売初日にサブスクリプションサービス「Game Pass」でリリースする戦略を取っているマイクロソフトとは異なり、ソニーは自社製タイトルのリーチがゲーム機所有者に限られているという現状に苦戦している。これが、PC展開を推し進める理由だ(ただし、シングルプレイ用ゲームのPC版発売には非常に大きな時間差を設けている)。また、肥大化を続けるゲーム開発費の問題もある。『Spider-Man 2』は前作からマップの大部分を使いまわしているにもかかわらず、開発費は前作の3倍に膨れ上がったとされるが、それでもコンテンツ量が3倍になったようには感じられず、この開発費が利益率を圧迫している。
ソニーもマイクロソフトもそれぞれ大きな課題に直面している。一方、そうしたライバルを尻目に見る任天堂は、概ね好調だ。Nintendo Switchの売り上げも同様に落ちてはいるが、Switchは発売からかなりの年数がたっている。Switchは史上最も売れたゲーム機の一つであり、後継機も間もなく登場する見通しだ。一方のソニーとマイクロソフトは、どちらも課題が山積している。
(forbes.com 原文)